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最短で目標達成するPDCAサイクルの回し方

日が沈むと一気に気温が低くなり、冬の初めの雰囲気を感じる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。

今年も残すところ後1ヶ月、少しずつ来年が見え始めてきました。
「1年の計は元旦にあり」ということわざがあるように、私達の多くが今年達成するぞ!意気込んで目標を立てたと思います。

その目標は達成できているでしょうか?
もしかして早々に挫折してしまったり、そもそも決めた目標を達成する行動を全く行えていなかったりしていませんか?

まだ今年立てた目標が達成していない方も、既に達成した方・あと少しで達成できる方にも使える、最短で目標達成するPDCAサイクルの回し方についてお伝えしていきます。


最短で目標達成するPDCAサイクルの回し方

PDCAサイクルについては様々な機会で聞いたことや実行したことがある人が多いと思いますが、今一度PDCAサイクルについてお話します。
・Plan:計画
・Do:実行
・Check:評価
・Action:改善

これら四つの単語の頭文字を取って、PDCAと名付けられていて、これらを車輪のようにP→D→C→Aを回して実行していくこと(サイクル)から、PDCAサイクルと呼ばれています。

では、最短で目標達成するPDCAサイクルについてお伝えします。

Plan:計画

計画を立てる時に必要なポイントは、
①目標と期限
②目標と現状とのギャップ
③課題
を明確にすることです。

目標と期限を明確にするのは、いつまでに何をどのくらい達成するのかが分からないと、1日1日の行動量も決められないので、必ず明確にしないといけません。

「目標と現状とのギャップ」も同様です。
どのくらい目標と現状に距離があるのかを明確にしないと日々の作業量やどのくらいまでに達成可能なのか日時が明確になりません。

「課題」は目標と現状のギャップを考えたときに、目標達成するために乗り越えなければならない問題です。
考えられる課題を挙げていき、一つ一つ解決していくように注力していきましょう。

Do:実行

ポイントは、取り掛かる前に計画を細分化することです。
どのくらい計画を細分化すればよいのかは、具体的に行動にすぐに移せるところまで小さくすることです。

例えば、「毎日腕立て伏せをする」だと、いつどこでどのくらいするのか分からないので、なかなか実行に移せません。
それを「帰宅したら、腕立て伏せを1セット10回×3セット行う」としたら、行動が明確になっているので実行しやすくなります。

このテクニックを「If-Then planning(イフゼンプランニング)」と言います。
日本語に訳すと、「もし○○の行動をしたら、その時は△△をする」という意味になります。

ラグビー日本代表の五郎丸歩(ごろうまるあゆむ)選手がゴールキック(プレースキック)の際に行う五郎丸ポーズが有名でしょう。
メンタル面を強化しプレーの精度を上げる集中法「ルーティン」の一環として行われていました。

五郎丸ポーズ

人とかかわっている時には時間ベースで行うことも良い効果がありますが、一人作業の時には基本的に「If-Then planning(イフゼンプランニング)」を用いた行動ベースで実行してみましょう。

Check:振り返り

計画を練って、実行したら、結果が出ます。
その結果が成功と呼べても失敗と呼べても、なぜそうなったのかを分析できなければ、成功は続きませんし、また同じ失敗を繰り返してしまう場合もあります。
ここでのポイントは、結果を分析して上手く行かなかった点を探ることです。
なぜ上手く行かなかった点を探ることが大切かというと、そこには共通する部分があるからです。大きく分けると以下3つまとまります。
①情報不足
② 慢心
③思い込み


情報不足:
情報不足は目標達成に向けての課題が該当します。
対応方法を知っていれば課題は課題だと認識されないでしょう。
本やインターネットで調べたり、専門家に聞きに行ったりして情報不足を補うようにしていきましょう。ただしいくら情報を集めても予測できないことは多くあります。完璧主義にならない様にしましょう。

慢心:
慢心も計画が失敗に終わる大きな要因となります。
何度か実行して成功しているから「問題ない」というのは油断を招きます。何度も実行して成功しているから「自信を持って対応する」という姿勢なら、不測の事態が起こっても泰然自若(たいぜんじじゃく:落ち着いていてどんなことにも動じないさま)として対処できるでしょう。
同じような問題でも完全に同じであることはほとんどありません。
自信を持つのは成功には必要ですが、慢心(過信)を持つことは失敗する確率を大きくするので要注意です。

思い込み:
思い込みは今まで教わってきた常識・うわさ、情報不足、対象への理解不足、慢心などから生じます。課題に対応するときには、一度まっさらな心持で向き合いましょう。

Action:改善

次のPDCAへ繋げるスッテプでもあり、一連の最後のステップでもあるこの段階でのポイントは、Checkで見えてきた課題を自分が考える理想の状態にどのように近づけていくのか、どう改善行動をしていくのかを考えることです。
その上で、効果的なKPT法を活用してみてください。
Keep:今まで上手くやってきたこと、続けていくべきことは何かを洗い出す
Problem:実行していった中で何が問題だったかを洗い出す
Try:KPを出したうえで、1か月や半年などの期間にトライしてみたいことを洗い出す
KPT法で自分の行動を良かったこと・悪かったこと・挑戦していきたいことに分類して、次のPlanに繋げていきましょう。

このPDCAサイクルを正しく回せば、優先度の高いものと重要ではないものの区別が明らかになり、無駄のない計画を立てられます。
その無駄のない計画で効率よく行動することによって、最短で目標達成することが可能になるのです。

ぜひ皆さんも、PDCAサイクルをどんどん回していきましょう。
最初は無駄だらけ、失敗だらけかもしれません。
しかし続けていけばいくほど、成功体験が積まれ早く回せるようになります。
今日から始めても遅くはありません。残り3ヶ月での今年の目標を実現していきましょう!

【参考文献】
清水 久三子 (2019)『一生食えるプロのPDCA』かんき出版

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