[鬱体験記3]私がやったこと(中期)
さて、今回は十分に休んで少し余裕ができてからのことについて綴っていきたいと思います。
休職と散歩で得られた穏やかな日々は、私を自死の思考から遠ざけてくれました。
そして、どうすればうまくやっていけるのか、考える時間を与えてくれました。
職場には私より前にメンタル不調になった方が何人もおられ、再発したり、人が変わったようにおとなしくなった方もおられます。
私は復職後も以前通りに働き、二度と同じ思いもしたくないと思っていました。
そして得た結論は、心理学を勉強することでした。
不思議なことでした。
心理学を勉強する、と決めた瞬間に心がすーっと軽くなったのです。
理由ははっきりわかっていません。何か腑に落ちたような感覚でした。
私の適応障害の原因は、例に漏れず人間関係によるものでした。
心理学はカウンセリングなどを通し、そのような人を救う学問でもあります。
そのような学問を学ぶことで強くなれるはずだと感じたのかもしれません。
根拠はありません。甘いかもしれません。
でも、コミュニケーションには必ず役立つと思いました。
1つの学問をしっかり身につけるには時間がかかります。
休職期間がそのために与えられた期間だとポジティブに捉えることもできました。
ただ勉強するだけでは身につかないと思い、資格や検定も調べました。
私が選んだのは、こころ検定、心理学検定、メンタルヘルスマネジメント検定、の3つでした。
検定に受かるまでとことん勉強する、と心に決め、やることも明確になりました。
休職中にみんなにおいていかれる、という不安も、むしろもっと技術を身につけて戻ってやる、というやる気に変わっていました。
それからは、午前中は散歩、午後は勉強の日々が始まりました。
こころ検定は通信、心理学検定とメンタルヘルスマネジメント検定は独学でした。
学び始めてからも変化の連続でした。
心の病、その診断方法、治療方法、パーソナリティ、発達障害、カウンセリング技法、脳科学、どれもが自分の今を客観的に見るのに役立つものばかりでした。
職場の人たちについても、あの人はこういう人だったんだな、と、少しずつ客観的に見ることができるようになっていったのです。
今は道半ばですが、復職後は学んだ心理学を職場で共有したいと考えています。
より建設的なコミュニケーションやマネジメントを促進したい。
そのために職場で役立ちそうなことを少しずつ集めているところです。
その他にも、自分に自信をつけるために始めたことがあります。
1つは筋力トレーニングです。
初期はお医者様から激しい運動、カフェイン、アルコールは禁止されていました。
気分を安定させるためだと思いますが、中期からは筋トレはOKを頂きました。
身体を強くすることは自信に直結しますよね。
これもやると決めた瞬間に気分が軽くなったのを覚えています。
2つ目は心理学以外の勉強です。
心理学と同様、こんなに勉強に適した環境は2度と訪れない、とポジティブに考えて、学んでみたかったことを挙げていきました。
英語、FP、情報処理・・・。
心理学と並行で進め、休職前よりレベルアップして戻りたいと考えています。
3つ目は心理検査です。
性格検査と知能検査を受け、自分が人と認識の違う部分を確認しました。
一番怖いのは、自身が実は特異な思考の持ち主で、それに気づいていない、ということでした。
幸い、普通の人から大きく外れることはなく、大きく安心する材料となりました。
4つ目は副業の種を作る、です。
そうです。十分な副業があれば、本業でつまずいたって大したことはないのです。
簡単なことではありませんし、まだ具体的でもありませんが、勉強と同様、副業の種をコツコツ植えるには良い時期だと思っています。
さて、今回の記事では今まさに実行中のことを綴ってみました。
地獄のような日々をなんとか切り抜け、この先どうしようか、と考えられている方が見えましたら、ご参考になれば幸いです。
次回は少し話を戻し、自死に至るまでの道のりとして私が体験したことを残しておきたいと思います。
「死にたい」という人はまだ死なない、は本当なのでしょうか・・?
辛い内容なので少し気持ちが沈みそうですが・・、特にサポート側の方々へのご参考になれば、と思って綴ります。