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その50〜育児休暇は貴重なマネジメントスキル、リーダーシップ醸成の機会〜

※忙しい人向け、この記事の要約です。

男性の育児休業には多くのメリットがあります。
父親が子どもと一対一で関わることで、親子の絆が深まり、直感的な育児スキルが育まれます。
また、育児参加は夫婦の協力関係を強化し、家庭内の役割分担を促進します。
さらに、育児の経験を通じて父親の脳が発達し、集中力や情緒的対応力が高まるため、仕事においても重要なスキルを育むことができます。

職場と家庭は対立するものではなく、むしろ相乗効果があります。
家庭が安定することで仕事へのモチベーションも向上し、育児で得たマネジメントスキルが復帰後の職場で活かされるため、組織にとっても貢献となります。
男性の育児参加はジェンダー平等の実現にもつながり、女性の社会進出を後押しします。

育児休業を有意義なものにするためには、パートナーと協力しながら育児を進め、企業側も男性が育児休業を取得しやすい環境を整備することが重要です。
また、社会全体で新米パパを支援し、偏見をなくす取り組みも求められます。育児は父親にとって新しい挑戦であり、家庭と仕事の両方で成長するための貴重な機会です。


こんな記事を見つけたんです。↓

育休を取る男性は3割を超えてきて、どんどん増えてきたけれども、
復帰後の職場に居場所の無さを感じたり、
自分がいない間の変化に戸惑いを感じたり、
という男性が4割超えてると。

半分弱の人にとって、
まだ「育休取りやすい!」と思える環境ではないようです。

未だに

「育休は所詮休暇でしょ」
「組織に貢献してるわけじゃないでしょ」

という声も蔓延っているのではないかと。


いやいや、そんなことないですよ!!!

ということを主張しているのが、今日紹介するコチラの論文。

タイトルは、
男性の育児休業が「父親の脳」に与える多大な影響

子どもの発達、夫婦関係に利点があるだけではない

です。

それでは早速見てみましょう!



論文の要約

男性が育児休業を取得することで、以下のメリットが得られます。

①父と子の絆が深まる
父親が子どもと一対一で過ごすことで、神経機能が向上し、直感的な育児スキルが育まれます。

②夫婦関係の改善
育児参加が役割分担を促進し、夫婦の協力が強化されます。

③父親の脳のトレーニング
育児経験が脳を発達させ、集中力や情緒的対応力を高めます。

④ジェンダー平等の推進
男性の育児参加が家庭内の役割の平等と、女性の社会進出を支援します。

取り組みと支援
父親は育児休業を取得し、可能な限り子どもと関わることが推奨されます。
企業は男性が育児休業を取りやすい環境を整備し、変革を促す必要があります。
周囲の人々は新米パパを支援し、社会的な偏見をなくす努力を行いましょう。


育児休業は父親の成長を促し、家庭や社会にポジティブな影響を与えます。男性の育児参加が、家族の幸福とジェンダー平等の実現に寄与します。

https://dhbr.diamond.jp/articles/-/10174より抜粋して改編

と、これだけ読んでも、
「いや、会社への貢献は?」
と思われる方、いらっしゃると思います。

ですので、補足的にこちらの記事を紹介します。

この記事では、リーダーは部下の感情に適切に対処することが必要と述べられています。

情緒的対応力」と今回の論文では述べられていますが、チームをうまく導いていくためには必要なスキルというわけですね。

また、もう一つ。記事をご紹介します。

家庭があることによって、仕事のモチベーションが高まる、ということも調査の結果で明らかになっています。

父親にとって、「家庭に居場所がある」ということは、企業にとってもメリットがあるということです。

家庭と仕事は、トレードオフの関係ではなく、相乗効果があるもの、というように、
認識を改めていく必要があるわけですね。


家庭と仕事を繋ぐには…

家庭と仕事の相乗効果を高めるために必要なことがあります。

それは、

・「育児」というプロジェクトをパートナーと共同でマネジメントする意識
・子供やパートナーの感情に配慮した関わりをする意識

であると考えます。

育児を中心とした家庭全体のマネジメントをしながら、
家族それぞれの気持ちを汲みながら寄り添うことができるようになる。

これは、組織のリーダーとして必要なスキルです。

育休は、
新規プロジェクトのマネジメントを実践する機会として貴重な学びの場になる

ということを、当事者である育休取得予定のパパも、そして企業側も認識できると良いのではないかと思います。

そして、仕事に復帰してから、育児で培ったマネジメントスキルや、リーダーシップを活かして働くことで、育休前と違った形で組織に貢献することができるはずです。

最終的には、育休をしっかりとったパパ、ママが管理職になっていくことで、
次の世代はもっと育休を取りやすい環境を作っていくことができるでしょう。


ただ、どうしても育児中はそういったことを考える余裕がないのも事実です。

↑ワンオペの負担を減らしたり、

↑やるべきことに注力するために、「捨てる」ことも意識したり。

こういった工夫もしながら、家庭をうまくマネジメントしていくための話し合いの時間も作れるといいですね。

まとめ

本日は「男性育休を取ることは、組織のためにもなる」ということをテーマにした論文をご紹介しました。

実は今回で記念すべき50回ということで、
僕がずっと主張していた、
家庭を経営することで、ビジネススキルが身につく
ということに関連した、「男性育休」の話題を取り上げました。

これから育休を取る人も、今育休中の人も、「育児」としっかり向き合うこと
「パートナーと協力する」こと
が、復帰後に必ず役立つと信じて、この期間を大事にしてもらえればと思います!

僕の書く記事が少しでもお役に立てればと思って日々更新しています。

今後も発信していきますので、よければご覧になってください!

それではまた次回。

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