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砂糖をやめたから、油物もやめてみようかな。

この本がとても面白かった。


砂糖をやめたついでに、
欲をだして

もっと心身が健やかになれるよう

油もやめてみようかな、などと
思い始めてしまった。




そもそも

この “ 油 ” に関しても、
食べたときの不自然さを
以前から感じていたのでした。



ここが変だよ、揚げ物。


丸一日予定が入っていた休日の午前中の、
家を出るまえのこと。


まったくお腹は空いていなかったけれど、

「今日はご飯が食べられるタイミングがあるかどうか分からないから、一応なにかお腹に入れておこう」といった変な心配をしたわたしは、


買っておいた5本入りパックの春巻きの、
一本だけ今のうちに食べておこうと口に入れた。

すると
その一本をかわきりに、
無性に食欲が湧き始めたのです。

もっと食べたくて仕方がなくなったわたしは、
けっきょく5本とも、
ペロリと食べきってしまったのでした。



ふだんであれば、
「揚げ物は、美味しいからね~。いくらでも食べられるわ~」
なんて思って済ませていたけれど、

そのときは、
その妙に食欲を掻き立てられたことに、
ものすごく違和感があった。


だって、さっきまで、ほんとーーーーに、
まっっっっったくお腹が空いていなかったから。


「…これは、オカシイ…。なにかあるな…」と、
このときのわたしは感じたのでした。




それ以降、
油物(とくに揚げ物)を食べるときの
じぶんの食欲の変化に注目していたが、

一口食べると
やはり急激に、食欲が湧く
んですね。

空腹関係なく、どんどん食べ始めてしまう、のです。
“ 餃子を一個だけ食べる ” とか無理ですわ。。




美味しい食事の罠。


冒頭の書籍の内容を鵜吞みにして
「油をやめるぞ!」と
鼻息を荒くしているわけでは
けしてなくて、



やはり、
食したときに
じぶんで感じた違和感こそ、
なにかがあるんじゃないか、

食品としての
なにかの不自然さが隠れているのではないかと、
スルーしないでいたい気持ちがある。




この著書に、
“ 油がまざると
ひとはいくらでも食べられてしまう ” ということが
書かれていて、

たしかに子供の頃、
「なんでカレーライスの日は、こんなに白いご飯が多いんだろう」なんて
ささいな疑問を感じていた。
チャーハンしかり。


ごはんのときには
茶わん一杯なのに、

手巻き寿司のときなど、
茶わんの何倍もの白米を
胃に詰め込めることが
不思議だったが、

それはけして「美味しいから、ついついいっぱい食べられちゃう♡」ということではなかった。


寿司に関しては
酢飯にふくまれる砂糖の作用が働いて、
あれだけ次々と胃に流し込むことができるのだそう。



油脂や砂糖というのは、脳にとって快楽物質であるため、食べ始めると止まらない、という要素があります。脳がウハウハと喜んでしまって、なかなかストップをかけようとしないのです。(中略)美味しいというよりも、気持ちいいという状態といえるでしょう。

『美味しい食事の罠』P57幕内秀夫


なるほど納得!である。


ほうれん草のおひたしでは、大食い選手権はできない

玄米や雑穀米はもちろんですが、ほうれん草のおひたしだとか、ウルメイワシだとかなめこおろしだとかを、そんなに大量に食べ続けることはできないでしょう。
(中略)大食い選手権に出てくるものも、ホットドッグに、フライドチキン、カツカレーなどの、油脂まみれのものが多いのです。人間の食の快楽をバネに、食べ続けられるものが選ばれているのです。
(中略)基本的には、揚げ物やご飯もののほか、肉まんや餃子、あるいはパフェなどの甘いものがメインでしょう。ウルメイワシ選手権、ほうれん草選手権、納豆選手権なんて、聞いたことがありません。

『美味しい食事の罠』P68幕内秀夫


たしかに、『モヤシのポン酢がけ大食い選手権』とかだったら、
本来さっぱりしていて食べやすいものなのに、

逆に食欲が刺激されず量が入らなくてキツイ大会となる、ということになる。


大量のモヤシを食べるのを観てても、
なんか画的に地味だしな。。
モヤシは好きだけど!!



どんな食品にも油は使われている。


以前、
週一断食を二カ月間行っていたときに、
味覚がとてもクリアになり、
食べられないものも増えた時期だった。


そういったときに食べる味は、
だいたい油の味が
一番さいしょに
口の中でモア~ッとするのだった。


断食ルールとして、
土日は好きなものを食べてOKだったので、

お手頃価格のチョコレートを食べたら、
まずさいしょに油臭がモア~。


無性に食べたくなった
きなこのねじり棒のお菓子も、
同じだった。


油臭が、すごい。
臭くて「なんじゃこりゃ!」ってなり、
食べられないのである。



しかし、
週一断食を終え、
三カ月もすると
そう言った微細なにおいを感じとる味覚は
埋もれてしまう。

チョコレートを食べれば「甘くて美味しい」としか
感じなくなっていた。


それって怖いな、と思った。




戦後の『栄養改善』が、今も必要か。


書籍の内容に話しを戻すと、
『はじめに』の章に記述されていた
『一日一回フライパン運動』なるものがあったのだと
わたしは初めて知った。

1965年以降、
アメリカから小麦と牛乳が
大量に学校給食用に寄贈され、
それまでのご飯と味噌汁、漬け物に魚、といった食生活が取って代わられた。

1960年代に入ると、
フライパンを使ったメニューを一日に一回は作りましょう(油脂を使った料理を食べましょう)という「油のオリンピック」とも言われた運動が実施され、食の欧米化が一気にすすんだ、ということだった。


『油のオリンピック』て、なんかすごいな。。


戦後の食糧難のときに、
高カロリーのものを効率よく摂るのに
油が効果的ということになったのだろう。



当時はそれで良かった面もあったのかもしれないが
今もなお、ひとびとがまいにち
油脂をせっせと摂取しているのは
どうも違うのであろう。
(文中には、多くの食品に紛れすぎて、油、砂糖を多量に摂っている自覚すらひとびとにはない、と書かれていた)




以前から、
ひじきの煮ものや
切り干し大根の煮ものを作るのに、

なぜ最初に油で炒めるのだろうか?と
疑問に感じていた。

煮ものが好きなわたしは
試しに
炒めずにしょっぱなから
出汁で煮込んでみたら、

多少の風味の物足りなさはあるけれど
それはそれで特別に味が落ちることもなかった。



これでええやん!と思った。




油抜きの難しさ。


さて、
とは言え、揚げ物は美味しい。


幕内氏の著書のなかでは
ほかに、
テレビ番組の企画で
ティッシュペーパーを天ぷらにした実験について
記述されていた。


ティッシュであることを隠して
食べてもらうと
「美味しい、おかわり!」との反応だったそうだ。



それほどまでに、油ってやつぁ、美味しいのだ。

恐るべき、天ぷら。



揚げ物に関して、どうやめればいいのだろう?と
かなりのハードルの高さを感じている。


わたし、どうやって砂糖をやめたんだっけか?と
食のコントロールを見つけれらずにいる。


べつに
無理してやめることもないのだが、

やはりこの揚げ物は
仕事上がりに
「無性に食べたい」「まいにち食べたくなる」「食べなきゃ気がすまない」のような状態におちいるときが頻繁にあり、中毒性を感じている。

中毒性を感じるものは、怪しい。
食物を欲する本来の欲求の域とは
また別の種類と感じるから。





たぶん、
揚げ物は
徐々に減らす方向でいくとは思うが

なにかよい方法を体得できたら

また記事にしたいと思っている。



☕︎ Have a nice day! ☕︎


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