シェア
森永泰史
2021年6月4日 08:43
今回の連載では、デザイン経営を「ブランド」と「イノベーション」の2本柱でざっくり解説してきました。デザイン経営を理解する上での一助となれば幸いです。 また、個人的には、緊急事態宣言により在宅ワークが多くなる状況下での週に一度の連載は、曜日感覚を取り戻すのに大変役立ちました。海上自衛隊(あるいは、旧海軍)で毎週金曜日に出されるカレーのような役割でしょうか(笑)。 本連載はここで一旦終了しま
2021年6月4日 08:42
第十回では、デザインを、ブランドの構築に深く関わる「網膜のデザイン」と、イノベーションの実現に深く関わる「観念のデザイン」とに大別したが、厳密には、両者はそのような1対1のシンプルな関係で成り立っているわけではない。強弱の違いはあるものの、それぞれがそれぞれと関連性を有していると考えられる(下図参照)。 例えば、第一回で述べたように、製品の形に代表される「網膜のデザイン」もイノベーションの実
2021年6月4日 08:41
これまで見てきたように、デザインやデザイナーとブランドやイノベーションは切っても切れない関係にある。デザインを無視して、ブランドを構築することはほとんど不可能であり、デザインはブランドそのものであるといえる。また、デザイナーは古くから様々な形でイノベーションの実現にも携わってきた。 ただ、近年では、デザイン思考をはじめとするデザイナーのイノベーション寄りのスキルに関心が集中したことで、審美性や