読書記録70 9月の本まとめ
9月は色々あって振り返りが間に合っていない。インターンに行ったり休んだり旅行に行ったり夏休みを楽しみました。
1. 『東大教授が教える知的に考える練習』(2018)柳川範之
インターンに参加して「自分の頭で考える」ことをいかに今まで怠ってきたかを実感したので。本に頼っているあたりで、「自分の頭で考えて」ない矛盾に陥っている気がするが、ひとまずの足がかりとして。日常生活の中で、問題意識のとげとげを持ちながら、そのフィルターに情報を垂れ流しにしておくことが必要だということだそうだ。「自分だったらどうするだろう?」とか「なぜ起こったんだろう?」とか考える癖をつけることで段々思考グセがつくことを期待したい。
2. 『すごいメモ。』(2016)小西利行
言われたことを写すメモではなく、考えるきっかけを作るメモを意識できる本。矢印や丸でかこむ、対立関係を作る、三角形を組み合わせるなど具体的な方法がわかる。今までどうしても言われたことを書き写すだけだったので、メモの価値を発揮させていなかったなと気づいた。インターン中のアイデアやメモ取りを改善することができた。
3. 『ライフワークの思想』(2009)外山滋比古
文庫は2009年発売だが初版は1978年という。最初の方は仕事以外のライフワークを持つ大切さや、思考法の分類など現代でもかなり活かせる内容なのだが、後半になると時代感をかなり感じる。円高とか円安とかプラザ合意とか。時代を超えて廃れない内容と、そうでない内容が奇妙なバランスで詰まっていて、面白い本だった。
4. 『言語学バーリ・トゥード』(2021)川添愛
『UP』に掲載された連載をまとめた本。本屋さんでオレンジ?赤?の表紙が目立っていて気になっていた。筆者の趣味でプロレスの話が多くわからないところも多かったが、助詞が変な文章を読み解いたり、「恋人<は/が>サンタクロース」はどっちなのか考えたり、言葉の面白さを感じられた。終始ふざけているのが戸田山和久ぽい。
5. 『万感のおもい』(2022)万城目学
6. 『諦めの価値』(2021)森博嗣
「諦めきれない」「諦める」について本質的な気づきをつらつらと書いてある。繰り返し同じようなことが書かれているので、嫌でも「何かやってみてから考える」という森博嗣のメッセージが伝わってくると思う。「諦め」とは1つの道以外の可能性をすべて捨てる=「選択」であり、「諦める」ことは悪いことではない、むしろ考えている証拠だと言うことか?途中から何を諦めているのか対象がよくわからなくなってきた。
7. 『考える練習帳』(2017)細谷功
ISを終えて、「自分、全然頭使って考えてないな」と言う衝撃の事実が発覚したため読んだ本。本に頼っている時点で「自分で」考えていないわけだが、読み進めるのに結構時間がかかり、色々考えながら練習問題などに取り組めたのではないかと思う。
8. 『某』(2019)川上弘美
表紙が気になって読んだ。川上弘美は『センセイの鞄』を読んだ記憶があるがそれ以外はなかった。ぐんぐん読めて1日であっという間に終わってしまった。たまに自分が自分なのか分からなくなるけど、某ではないなあ。人間とは何か?を問うていて、森博嗣のWシリーズあたりにやや近いような気もする。
9. 『話しベタですが・・・』(2018)暮らしの文藝
話しベタな作者たちが「話すこと」について書いたエッセイを集めたもの。最初が穂村弘だったのでついつい読んでしまった。