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なぜ衣食住を自分でつくることにしたのか


今、長野県の麻績村で、住むための小屋と、草木染工房(草木染の洋服つくったり、染色作業したり、WSしたり)をつくるため、土地を整備しています。なんの整備なのかというと、竹をきったり、切った竹を竹パウダーにしたり、竹炭にしたりしています。竹炭は、畑にまいたり、小屋は、土壁にしたいなぁと思っていて、そこにまぜこもうと考えています。敷地内に、とても景色のいい畑があって、自分たちで食べるだけの野菜や、草木染めに使うお花や、藍を栽培し、循環する生活が送れるようなフィールドをつくりたいなぁと思っています。


現在整備をすすめている竹林
竹林エリア・畑エリア・宅地エリアがあります
敷地の竹を炭にしている様子
できあがった竹炭
今借りている畑でそだてている染料用のお花
今年収穫した自給用のにんにく
今年初めて栽培している白花小上粉という品種の藍

初めての人にお会いすると、なんで自分たちで住む家を作ることにしたの?とよく尋ねられるので、自分のあたまの中の整理をするためにまとめておこうと思います。


社会に出てから感じたこと

大学まで実家に住んでおり、卒業とともに人生ではじめての一人暮らしがスタートしました。高校生くらいから、早くOLになりたかったので(笑)ある意味夢がかなってうきうきでした。仕事も3年、4年とたっていくうちになれてきて、新人の教育担当になったり、社内のプロジェクトへお声がけいただいたりしましたが、ず~っと何かがしっくりきていませんでした。なんか、生きている実感がわかないというんでしょうか、、、、何かがぽっかり穴があいている感じというか、、、、でも、そのときはそれがなんだかわかりまんでした。

病気をきっかけに、もし今死んでしまったら?と考えた

3年がたったころでしょうか、今は手術で治っているのですが、とある病気になりました。全身麻酔が必要なオペで、誓約書?みたなものを書きます。その時に、確かわずかな可能性で、麻酔から目が覚めないことがありますみたいな書類にサインをするんですね。今自分が死んだら後悔しないのか?初めて自分に問いかけました。術前、術後こみで約1週間ほど病院にいましたから、フルで向きあうことになりました。今思えば、貴重な時間でした。わたしは、かなりの不器用です。複数のことを考えたり、実行することはできません。基本1つのことしかできません(笑)なので、今まで学生の仕事ともいえる日々のテストなどでいっぱいいっぱいで、あまりにも世間のことや、自分が何に興味があるかなど、ぜんぜんわかってないじゃんってなりました。いろんなこと、自分は何に興味があるのか、見つめたい。そう思って、いろんな国へいろんなことを勉強しに行こう!と決めました。

アメリカでパンデミック、緊急帰国からのファームステイ

まずは、アメリカで、いろんなアートを生で見てみたい!と思って、アメリカへ行きましたが、滞在して1か月がたったころ、パンデミックになってしまいました。日本に帰国せざるをえなくなって、2週間ほど、ホテルで自己隔離をしました。その後、体調の変化がなかったので、ずっと前からなんとなく気になっていたファームステイをすることにしました。ウーフというプラットフォームで、滞在先を決めました。全国、いろんな有機農家さんが登録されていて、どんなものをつくっているのか、どんな生活をしているのかみたいなことが書かれていまして、結構片っ端からみていって、なんかひかれるなぁ~と思う方が青森県にいらっしゃいました。当時は、東京のホテルに滞在していたので、めちゃ遠いですが、もうびびっときていたので、なんの迷いもなく向かいしました。

桃源郷とはこのことだったのか、そして違和感の正体

大好きな青森の農家さん家へ向かう道

そこについたとたん、まるで新しい世界にきたかのような、違う国にきたような、すごくいい空気感でした。りんご畑をぬけ、しばらく車をはしらせると、視界がひらけ、山の麓にかわいい洋風のおうちが見えます。まわりに家はなく、ほんとにぽつんと一軒家でした。毎日の食卓にあがる野菜は、手作りの無農薬野菜。パンやジャム、トマト缶などの加工品がすべて手作りでとびきりおいしい。ミツバチも巣箱をつくってそだてていて、そのはちみつったらたまらなくおいしかったです。もともと、自作の小屋ぐらしには興味があったのですが、もちろん周りに家をつくった人なんていないので、実感がわかず、いいなぁ~くらいでとまっていました。ここのお家は、小屋ではなく、めっちゃ大きい立派な家なんですけれど、なんとほぼご主人が一人で建てたということで、もうびっくり!!人間ってすげぇ!って思いました。勇気をもらいました。そこでの生活中、農作業は、15:00には終わります。そこからお風呂にはいって、ぼ~っと外ですずんだり、ベットの上で考えごとをしたりしていました。ここでの生活は、地に足がついているというか、なんだかとってもしっくりくる。生きている実感がある。体が喜んでいる。なぜなのか考えました。きっと今までの生活は、働いたお金で、生活の根本である衣食住をお金で買うという”消費が中心"の生活だったら、生きている手触り感みたいなものがなかったんじゃないのかなと思いました。トータル2か月くらい、ウーフをしてみて、食べ物をつくることにかかわらせていただきましたが、本当に毎日が新鮮で、きれいな景色をみながら体をうごかして、汗をかくことに、生きている実感をひしひしと感じていたので、このあとの人生は、生活の根本である衣食住を自分でつくることに挑戦してみたい!そう感じました。

長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただいた方がいらっしゃったら、ありがとうございます。振り返ってみて、今ここにいられること、当たり前じゃないよなぁと感じ、改めて周りの方々への感謝の気持ちを感じました。

今後は、衣・食・住とカテゴリーを分けて、NOTEに記録していこうと思うので、気になった方がいらっしゃいましたが、フォローしていただけるとうれしいです^^♪

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