Mori Iro | 草木染のエプロンとワンピース

山に囲まれた自然豊かな麻績村で、自然に寄り添いながら草木染をしています。 ◎藍・柿渋染…

Mori Iro | 草木染のエプロンとワンピース

山に囲まれた自然豊かな麻績村で、自然に寄り添いながら草木染をしています。 ◎藍・柿渋染めを中心としたエプロンやワンピースの制作◎染色依頼、草木染めワークショップ受け付け中。お問い合わせください \”循環すること”をテーマとした染め工房と小屋ぐらしをするための竹林を整備中/

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微生物が発酵するちからで染める!江戸時代からつづく本物の藍染め

こんにちは。 先月末、徳島県の藍住町という町へ、藍染の勉強をしに行ってまいりました。 藍染には、いろいろな染め方がありますが、今回の研修先は天然灰汁発酵建て(てんねんあくはっこうだて)という、江戸時代からつづく技法を受け継いでいる工房でした。 ここでの藍建て(藍染の液をつくること)は、10日間かけて、藍甕の中を発酵させることで、物質を変化させ、青色に染まる状態までもっていくという流れです。材料のひとつに、藍の乾燥葉を100日間かけて発酵させた蒅(すくも)というものがあり

    • 種から育てたお花の命を布にとじこめる

      マリーゴールドの他に育てているお花に、コスモスがあります。 今年は、黄色、オレンジ、赤紫という様々な色のコスモスを種から育てました。 春に種を蒔き、5月ごろには家の前の畑へ植えました。農薬や、化学肥料は使っていないにもかかわらず、私の背丈ぐらいになった子もいて、生命力の強さには驚かされました。 お花がそこにあるだけで、いろんな種類の🐝がやってきてくれました。その様子をみるだけで、なんだかすごく癒されました。 畑には、バッタやカメムシ、カナヘビ、かえる、蜂、、、本当にい

      • マリーゴールドでTシャツの染め直しl染め直し受付中

        お気に入りのTシャツを植物で染め直して欲しいというご依頼を頂き、種から育てたマリーゴールドで染めることに♡ まずは、お花を摘んで🌸 それから、じっくり水から煮出してお花のエキスを引き出します🐝それから濾して、染める液を使ったら、染める布を入れていきます🕊️今回はムラ染めにしました☘️ 絞りなどを入れると、それをほどくまでどんな模様になるかはわかりません。それがほんとうに毎回ワクワクするのです☺️ 煮出し終わったお花はくたくたになります🌸 こちらは、庭の刈った草を集め

        • 色を自給するということ|染料になる植物の栽培

          ここ長野県麻績村では、春、夏、秋、冬、四季折々にいろんな植物が私たちを楽しませてくれ、時としてその命を色としていただくことができる豊かな環境です。 自生している植物で染めさせていただくこともありますが、染料となる植物を自分で育てることもあります。その一つがマリーゴールドです。 今年は、タネから育て、家の前の畑へ。肥料あげてませんが、元気にわさわさ育ってくれました。強いね、マリーゴールド。 生のままでも使えますが、乾燥させると保存が効くので乾燥させます。 マリーゴールド

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        • 小屋・タイニーハウスのセルフビルド
          0本
        • 植物で染める
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          植物で染めたもので空間演出のお手伝いそしてお土産へ

          長野県佐久市にあるKURABITOSTAY様より、染色のお仕事のご依頼をいただきました。 上田市にある稲倉の棚田では、竹や葛などの植物が自生しています。その植物を用いて「TANADAMORNING」というとってもとっても素敵な催しで使用する風呂敷や座布団を染めさせていただきました♡ 座布団で空間の演出を、そしてこだわりがつまったお料理を包む重箱のおめかしに風呂敷を。 風呂敷はお土産としてお持ちいただけるそう。 愛情込めて染めた子たちが、素敵な空間の仲間にいれていただけて

          植物で染めたもので空間演出のお手伝いそしてお土産へ

          植物の力でシミのついた洋服に新たな命を|染め直し依頼

          麻績に住む方より、シミのついた白Tシャツの染め直しのオーダーをいただきました🕊️ありがとうございます♩♩ 実は、ムラなく染めるには、新品よりも、一度着た服や、すでに使ったことのある布の方が、難しいんですね。 なぜかというと、知らぬ間に、食べ物をこぼしたりして、生地にタンパク質などが付着して、そこだけ濃く染まったりするからです。(植物染めは、タンパク質によくくっつくのです。だから濃く染めたい時は、豆乳につけたりもします) 白いTシャツとかだと、染める前にはあまり目立たなか

          植物の力でシミのついた洋服に新たな命を|染め直し依頼

          発酵のちからで染める、時間とともに育てる柿渋エプロン

          柿を発酵させた液で染めた経年変化を楽しむエプロン、その名も柿渋エプロンが完成しました。 柿渋とは? 柿渋とは、柿を青いうちにに収穫して、つぶして、発酵させて、濾して、数年かけて熟成させた液です。もともとは、緑っぽい液体なのですが、数年かけて熟成させると、茶色っぽくなってきます。 柿渋のすごさ 何がおもしろいかって、柿渋で染めた生地は、太陽にさらせばさらすほど、色が濃くなるんですよ!!!普通、植物でそめたものって、太陽にさらすとじっくりと時間をかけて色が退色していくんで

          発酵のちからで染める、時間とともに育てる柿渋エプロン

          桜染のワークショップを開催しました

          少し前になってしまいますが、昔、小学校の校庭として使われていた場所に咲いている近所の桜の木が、樹齢70年以上になり周辺の安全のため一部が伐採されたので、村に相談して不要な枝を譲り受けました。こんなにたっぷり桜の枝が手に入ることはないので、日々お世話になっている方々へ、何か恩返しができないかなぁと、お休みの日に桜の小枝でそめる桜染めのワークショップを開催しました。 参加していくれた方が、桜でこんなに濃い色の液がつくれるんだね~とおどろいていました。わたしも改めて、そうだよなぁ

          桜染のワークショップを開催しました

          なぜ衣食住を自分でつくることにしたのか

          今、長野県の麻績村で、住むための小屋と、草木染工房(草木染の洋服つくったり、染色作業したり、WSしたり)をつくるため、土地を整備しています。なんの整備なのかというと、竹をきったり、切った竹を竹パウダーにしたり、竹炭にしたりしています。竹炭は、畑にまいたり、小屋は、土壁にしたいなぁと思っていて、そこにまぜこもうと考えています。敷地内に、とても景色のいい畑があって、自分たちで食べるだけの野菜や、草木染めに使うお花や、藍を栽培し、循環する生活が送れるようなフィールドをつくりたいなぁ

          なぜ衣食住を自分でつくることにしたのか

          麻績工藝展を終えて

          善光寺街道沿いのギャラリー・コミュニティースペースでの麻績工藝展が無事終了いたしました。 麻績で紙漉き・草木染・機織りなどの手仕事をする仲間たちと一緒に、日々どんなものを作っているのか、展示と販売をさせていただきました。 私は、今年の春伐採された近所の桜の枝を使って、その枝で桜染をしたストールや、ハンカチなどを置かせていただきました。 新聞を見てお越しいただいた方が多く、想像以上にたくさんの方に来ていただきうれしかったです。 #桜染め #草木染 #季節の草木染 #麻績

          過去とこれから目指す場所

          はじめまして。 信州の麻績村へ移住して丸2年がたちました。 この場所へ来るまでには、いろんな変化があり、いろんな出会いがありました。 大学を卒業して、オフィスワークを数年しておりました。心身ともに疲弊し、病気になったりもして、日々違和感を感じる毎日でした。でも、どうすればいいかはわからない、、、、 今から約4年前、ふとした思いつきで、吸い寄せられるように青森県の弘前にある岩木山麓しらとり農場さんのところでファームステイをしました。 そこでの生活は、ほんとうに気持ちがよく