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mopa
2020年8月17日 15:50
森の入り口に住んでいて頭のてっぺんから少しづつ緑色に変わっていく様でそれとわかるパックリとふたつに割れた胸の中に茹でた豆を隠して持つその豆を食べた者は一生その味を懐かしむという
2020年5月19日 17:54
小鬼の お風呂上りに 様子をみに行くといつものように 小鬼は消えていてでも その身代わりみたいに 1本の えんぴつが 残されていた部屋にもどり そおっと いっぽん 線をひいてみた線は サラサラ流れる水へと かわったためしに魚を描いて 水を流してみたらスイスイ泳いで とっても気持ちが よさそうだった鬼のえんぴつで バラを描いた花壇で 今年初めて花をつけた ピンクのバラ鬼
2018年12月21日 13:21
大きな木の下に すわっていると風景に 溶けていく とけていく気がつくと 私は あの ゆれる葉 に なって 山の上の あの 青い空は 私になる 輪郭は にじんで あいまい いい大人なので困ることにも たまに なるけどそんな時は 途方に暮れてまた 大きな木の下に すわるといい
2018年5月11日 17:45
ふんわりうかぶ 雲をみると鋭く尖り 刺さって痛いわたる風が はこぶ季節を うけとると赤くただれて血がにじみジュクジュク溶けて骨までみえるそういう病にかかりました原因はカラリとかわいて 透明な夜望まずとおした嘘でした 夜風が肌に きもちよかった みあげれば ただ 流れてゆく雲は わたしだったと 病を得て ようやく きがつきました
2017年7月21日 16:48
埋めつくすあじさいの谷見上げる斜面にも花が群れ その上に杉木立、あとは空伸ばした手の先にも 花の色は浮かび水の気配に流れて谷の底へ 寺の敷地に供養塔は建ち依るは球形のあじさいか無念を色へ映し枯れると一緒に天へ戻ればいいそう思った花の球は霊魂にも似て