遺書
わたしは、家族とか友達とか恋人が地球に生きているときにいなくなりたいです。
わたしは、残される側だったら本当にやりきれなくて、その先もきっと生きてはいけないだろうから
それだったら早めにみんなに見守られながらいなくなりたいです。
わたしがいなくなるときは、それが叶っていますように。
はじめて「残される側」になったとき、この世界のすべてを恨みました。
人をひとり亡くしたことで、残された側の絶望を知りました。
家族とか友達には、その絶望を感じさせたくないな。
でも、わたしももう二度と、
大事な人をなくす経験をしたくないのです。
弱い人間なので、自分のことばっかりしか考えられていなくてごめんなさい。
わたしの骨は、宇宙葬にて散骨してください。
故人の遺灰や遺骨を専用のカプセルに収めて宇宙空間に打ち上げ、散骨する方法で、
具体的にはロケットで打ち上げたカプセルを人工衛星として地球の周回軌道に乗せる、ようなことをするみたいです。
葬式とかは、いらないです。
ずっと空からあなたたちを見ていたい。
海は綺麗で魅力的だけど、ふと、あなたたちが毎日見上げることができるのは、きっと海じゃなくて空だから。
わたしの名前の意味は、
親がくれたこの名前の、宇宙というものにずっと魅力を感じています。
わたしの感覚では、「宇宙へ行く」というより「宇宙へ戻る」のほうがなんかしっくりくるので
夜空をみるとなんか懐かしい気持ちになります
宇宙にかえりたいです。
なくなる前、大切なひとたちにお手紙を書きます。
郵送するか、部屋に置いておくのでみんなに渡してください。
遺影は、友達みんなで写った写真にしてください
多分いちばんうまく笑えていると思うので。
元恋人たちには、いなくなったこと、
間違っても連絡しないでください。
宇宙葬にてカプセルに骨を入れるとき、
右手の骨を入れてください。
利き手で、色んな大切なものに触れてきた大切な自分の一部なので。
あと、それまでにいなくなるであろう愛猫の遺骨か、毛の一部を一緒に入れてください。
わたしがはじめて母になった、きっかけの子です。
とても大切な、小さい命。
言葉を話せないあの子から、「愛おしい」を教えてもらいました。
ずっとお家の中にいたあの子の初めてのおでかけは、
宇宙に連れていきたいな。
わたしがいなくなったあとに見つけたお手紙で、
このnoteの存在を知るだろうけど、全部の記事を見てください。
わたしの過去が色々わかると思います。
慈悲深い女だと思います。26年の自己分析です。
いちばん大切なひとについて最近、何本かの記事にまとめてあるので、そのひとにTwitterのDMで教えてあげてください。わたしがもういないことを。
「noteから来ました」って。
わたしの人生、とても人間らしくて好きでした。
今まで関わってくれた人たちに愛を込めて。