1998
わたしがどんなに願っても、過去は過去。今過ごしている一秒も、一秒後にはきちんと過去になるのだ。どんなに会いたくないと思ったあの人も、死んだ。今なら和解できるかも。話しませんか。と問うても、返事はなく、わたしはただただ仏間の遺影を眺めているだけのただの人になってしまった。 ハムスターを飼った夢を見た。わたしの右腕にしっかりしがみついて、離れなかった。ハムスターを飼いに軽い気持ちで向かったホームセンター、三年前。ハムスターのことなんてすっかり忘れて、わたしはいまの家族
秋になると吹く、懐かしい香りを纏った風から、あの綺麗な多摩川の土手沿いの景色を思い出した。わたしばかりが、わたしだけがいつまでも忘れられないでいた
わたしは二年前の冬、「クリスマスが好きなんだよね」と言った。その時隣に居た人は、「へぇ、なんで?」と聞いてくれたけど目線が合うことは無かった。『年末に向かってみんながバタバタし始める、浮かれたあの感覚が夢みたいですきなの』、とは言えなかった。 都会の駅を一緒に歩いていた。ジングルベルの曲がひっきりなしに鳴り、駅全体がきらきらで施されていた。六本木に行った。イルミネーションを見て、森ビルの屋上から夜景を見た。クリスマス当日よりずっと前だったけれど、その景色はとても美
9月上旬から連絡をとり、ほぼ毎日話さない日はないといった具合でレスを続けているひとがいる どんなに忙しくて夜声を聞けなくても、朝に声を聞くというルーティンをしているその人の声を、今日はまる一日きけなかった。 初めてかもしれないな 生活にすれ違いが生じて声が聞けないこと。 向こうが話せる時に わたしが話せなくて わたしが話せる時に 向こうが話せないの 毎日のルーティンがちょっと狂うって、 相当なストレスなんだな、 不安で仕方なくなってしまって、LINEではなく番号にか
わたしは、数ヶ月前まで本当に暗い、湖のようなところで息をしていた。誰も助けてくれず、助けてもらおうともしなかった。ひとの冷酷さに触れるまでは、わたしは愛されるのが当たり前だと思っていて、「わたしの人生、チョロかったぁ!アハハハハ!」状態だった。全てのツケが回ってきたんだろうな。 ひとが、幽霊よりも自らを手にかけるよりもおそろしいと思ったのは、明確に裏切られてからで、心が割れる音を確かにこの耳で聞いてからのことだった。 それからわたしは周りに嘘をつき、元気だと言ってみたり
この曲が好きすぎて 自分の好きな写真で動画を作った 歌詞が好き、 あなたの空想のヒロインにはなりたくない。
最近の自分は 並行して二通りの人生をすごしていて、昼間の自分と夜間の自分がいる。 今まではずっと、昼間の自分が優位だった。 最近は、夜間の自分を楽しむために昼間を生きている。 昼間の自分も、世界も、輝いていて好きだ でも最近の夜は、尊くてもっと好き 夜は特に自分本意で人生を生きている感じがして心からたのしい。 夜にしか会えない、遠い人がいるからという理由で 今日もやがて夜になる 夜だからなのか、天気が悪いからか 16:30頃から空は真っ暗だった。 あの日以来の大
嵐のような女だと、言われた
生きにくい 生きづらい 生き難い 毎日毎日ああだこうだと論点ズレまくった馬鹿たちを横目に、わたしは息をしている 奴らの戯言を右から左へと聞き流しながら、意識はしっかり集中していて時間の無駄だということも分かっている そんなどうでもいい井戸端会議14分程度の話の内容に幾分か悩んでしまっている自分がいてキショいと毎日思っている そんな自分もなんて律儀で優しくて人の心が思いやれる人なんだろうと評価してあげている 息が詰まりそうになるから あれほど恐
わたしは、家族とか友達とか恋人が地球に生きているときにいなくなりたいです。 わたしは、残される側だったら本当にやりきれなくて、その先もきっと生きてはいけないだろうから それだったら早めにみんなに見守られながらいなくなりたいです。 わたしがいなくなるときは、それが叶っていますように。 はじめて「残される側」になったとき、この世界のすべてを恨みました。 人をひとり亡くしたことで、残された側の絶望を知りました。 家族とか友達には、その絶望を感じさせたくないな。 でも、わた
一軒家に住もうって言ってみた 長い長い廊下とかあったら、家庭内別居みたいである意味他人でもいられそう。廊下がなくても、各々ひとり部屋と、いっしょにいられるお部屋があったらそれだけで十分だな。それって普通の生活じゃんとか思っていたけど、結構贅沢な願いだったんだな、
ほぼ今日、0時を過ぎてから映画を観た。 わたしは3回目だったけれど、なんかこの映画はいい意味で記憶に残らない だから毎回新鮮な気持ちでみれる そんな、きれいな映画 あの人と一緒に観たい映画リストの、割と上位層 なぜかというと、わかってくれると思ったから ________ 一度目は、元恋人と観た。 至ってふつう過ぎる元恋人の、家族の中には 所謂、多様性で出来上がった姉がいた。 姉の (性的)思考、嗜好、指向。 ふつう過ぎる元恋人には自分の姉でも理解し難いところが
別にいいよ、本当君のことなんか パチンコの玉くらいにしか思ってないから 擦れて色もわからないような 幾度目かの春を越えた 「綺麗なままでは居られないよな」 なんて自分で汚していたんだ ___まだ戻れるかな? あれこれ色々くれるくせに 欲しいものはないっていうからさ、 欲しくもない花なんかあげたんだ うざいでしょ
わたしのなかで金木犀は秋よりも、夜が似合う花 幼い頃からずっと傍にあった花 物心がついて、金木犀の香りを『いい匂い』と感じてからは 夜、自宅の玄関前に咲く香りを楽しむために、昼間に出掛けていた。 秋にしか香らない、儚い花 金木犀の香りに執着して 金木犀の香水を買った なんか違った わたしが恐れていた、なんか違う の 感覚 ホンモノに 人工物は 勝てなかった。 あの甘い、懐かしい、消えそうな香りを あの人は「知らない」と言った。 金木犀を知らない人生も、世
わたしのものが相手に届いた事実を知ったとき、地球は繋がってるんだなと強く実感
ある人と電話をしたときに、 『そんなに冷静なのになんで恋愛は不器用なのかね』 『なんで恋愛においてはそんなに衝動的なの?』 と、何回か言われたことがある。 まあ、普通に疑問だと思う 普段の生活やnoteでは、至って冷静に物事をみているタイプだし、見た目は落ち着いてそうと言われるし、5年とか付き合ってる恋人がいそうとも初対面の人に言われたこともある。 でも実際は、すごくすごく、衝動的だった。 会いたいと思った人にはアポ無しで高速を7時間飛ばして会いに行く。途中で向か