東京の大雨の下で、Age Factory
今年の夏の終わりは、わたしの人生にとって間違いなく忘れられない日になった。
わたしは「8月31日」と「東京」が最もトラウマであり、毎年絶望に暮れている。
今年は、14年目の8月31日に東京に向かった。
14年前、8月31日
東京都 練馬区に住む男に恋をした
ずっと忘れられない。初恋。
何度、東京に住もうと思ったか
会いに行こうと思ったか。会えないことを知りながら。
連絡も取れずに14年
8月31日に、東京都へ行くこと
今はどこに住んでいるか分からないけど
ぐっと物理的距離が近くなっている気がして
新幹線の中ではどきどきしていた
8月31日に東京へ向かう、と背中を押してくれたのは
9月1日に日比谷公園大音楽堂で
愛しているAge Factoryのライブがあったから。
感想を言うと、長くなるし
正直、記憶にあまり残っていなくて
だから、断片的な記憶で悔しい。
しかし、人生でいちばん綺麗なライブを見たと思った。
Age Factoryのメンバーは間違いなくこの事を一生わすれないだろう
わたしも同じくらい、わすれない。
いや、忘れられないと思った。
手を振るEPの 「真空から」を聴いて、
わたしのなかでAge Factoryはスタートした。
ダブルアンコール1曲目、くるとおもわなかったよ
わたしの原点。あなたたちの原点。
大雨の野音で、過去に学習したため
カッパは敢えて買わなかった。
音がうまく聴こえないから。
今回は大正解だった。音を全身で浴びて、気持ちが良かった。
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そして、東京都練馬区の男を想って
何度も、何度も何度も何度も何度も聴いた
「君、想ふ頃」
Age Factoryをあなたも知ってくれていたとして
同じ野音の大雨の空の下、
もし、もしわたしと同じ空間にあなたが居て
「君、想ふ頃」でわたしを思い出してくれていたら
どんなに幸せか
そんなことを思って、大雨を味方につけて、泣いた
泣いたって誰にもバレなかった。
終演後も、誰にも会うことはないし
もう連絡も取れないけれど、
もし一言だけ伝えられる機会があるならば
「君、想ふ頃」を聴いて、わたしを思い出して
と伝えたい
愛しているんだ、あなたも、彼らの音楽も。
あなたに
聴いて欲しい歌があるんだ。
まだ 届いてもないかな。
ありがとう。Age Factory
わたしは死んでも、あの綺麗な瞬間を忘れない。