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自信を持って働く楽しそうな大人たちもいるんだな
お仕事年内最後の日。
朝から普通に仕事に行っても、昨日まででやることは片付けてあったから、「来年もお願いいたします」とお客さんにチャットをしていく。
30分ほどで終えて、しっかりと大掃除をして、年内最後の社内ミーティングがはじまる。
自分なりにどこまでできましたか?
を振り返る。そして6人の社員全員で見せ合う。私はたった4ヶ月ほど。それなのに「ここまで習得できてすごいね」「4ヶ月でここまで進んでるから、来年の成長が楽しみだね」って言ってもらえた。12月はミスばっかりで「どうしよう」の気持ちが大きかったけれど、私はちゃんと頑張っていたんだと、分かってもらえていてそれがそこに居て良いみたいに聞こえて、ただただ嬉しかった。
最後には改めて、転職活動中の面接でも聞いた会社や社員が目指すことを聞いた。そして入社してから聞いたこの会社の社員はこのような行動して欲しいという方針(クレド)も、改めて聞いた。
会社の目指すもの、この会社の社員が目指すもの。それはやっぱり私の価値観にしっかり合っていると思った。「ちゃんと仕事ができるようになれば、1ヶ月地方に行くとかもやってもらって構わない」と。そしてその先には、東京でない場所で働くことも見えてくる。
普通のビルにあるような会社ではありえないことかもしれないけれど、今日のミーティングもお子さんを連れてきてるし、いつも働くママたちは在宅していたりする。だから、新卒でいた所謂“普通の会社”ではできないことが、そして私のやりたいことや生活が確かにここでは実現できるということが、改めて感じられた。
それから、私は「売上を上げる」というお金の絡む生々しいことは何となく違和感があって、そこだけは嫌悪感があったけれど、これも先輩が言ったのだ。
「売上と聞くと生々しくて嫌かもしれないけれど、お金は信頼の証で、信頼があるからユーザーに商品を買ってもらえる。その実績を私たちは作っているから信頼を得ている。だからお金をもらう。お金はただのお金じゃなくて、“信頼”なんだよ」と。それに納得した。それなら私もできると思えた。
ずっとモヤモヤしていたことが、先輩の何気ない補足によってスーッと晴れた。
この仕事は普通に大変だと思う。
業務内容も覚えることややることも多い。頭を使わないとできない。頭を使うだけでもだめで、それを言語化だったりWebの枠に当てはめてはじめて伝わる。手を動かすだけでも、頭で考えるだけでも足りなくて、考えて実行するその2つが揃って初めてマルがもらえる。その種類は膨大すぎて、全然覚えられない。
それでも私は4ヶ月目にして、「これは先輩のクオリティの7割くらいは初稿で出せる」ものもあるし、やっぱり逆に何をしても2割くらいにしかならないものもある。
でも4ヶ月でちゃんと進んでる。
ひどく不安になるし、怖いし、責任が重いし、
辛いことも遥かに多いし、やりがいとか全然分からないけど、仕事することは苦ではない。泣かないで毎日行けた。
そんな仕事を見つけられて、働けるという実績を作れて、「4ヶ月でこれなら来年は全部できるようになっちゃうね」とお世辞かもしれないけど言われて、でもお世辞もある程度できないと出てこないと思うから、それだけの期待値がわたしにあるってことが、この会社で得られたことなんじゃないかなと思う。
最後のミーティングの後は、私たちのお客さんのこだわりの品々を注文してあって、それを料理して飲み会をした。
辛かったけど、まだまだ辛いことも多いけど、私の進んでいる道は私の理想に繋がっているし、苦しくないし、性に合っているのか凄まじい勢いで進んでいるらしくて、ただほっとした。安心した。
毎日重い一歩をなんとか踏み出すような日々だったけれど、これからもしばらくはそんな毎日だけれど、この場所でもうちょっと「がんばろう」と思った。
こんなに楽しく、無理しすぎないで、逞しく自信を持って、仕事をする大人たちがいることをはじめて実感している。
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