もんじゃ食べながらだべるの良すぎませんか

高校生のときはもんじゃ食べ放題が近くにあって、友達とことある事に行っていた。その食べ放題は一度に2つまでしか注文できなくて、違う味を2つ頼んではいっぺんに大きなもんじゃを1つ作っては食べを繰り返して、たった2人で8個とか食べてたと思う。もう何をしてたか分かんないけれど、順番に作って、大きな鉄板に広がる大きなもんじゃを端からちょっとずつ食べていく。時々焼け目を目掛けてぐっと力を入れて手に入れるその部分はたまらなく美味しい。顔も見ず、鉄板に向かいながら話す時間だけれど、珍しく私は好きな時間だったと思う。

彼くんともんじゃを食べに行った。彼くんとは初めてで私ももんじゃが久しぶりで浮かれていた。広島に行った時は、鉄板焼き=広島焼きなので彼くんの独壇場なので任せるが、ここは私がともんじゃを作る。

やっぱりここは明太もちチーズもんじゃだろうと、明太もんじゃにトッピングして注文した。届いたら油を敷いて、汁を残しながら具を入れる。キャベツがしなしなで小さくなるまでトントントン…と切っては炒めを繰り返す。

トントントントン…

トントントントン…

彼くんにも変わってもらいながら炒めていく。まだまだ美味しそうじゃない。頼んでいたお酒片手に、がんばれ〜と声掛けながら炒める。

しなしなになったところで囲いを作る。ここはさすがだねと褒めてもらった。まあ伊達にもんじゃに通ってませんでしたよ。囲いくらいは作れますと。

汁を入れたら案の定だら〜っと囲いを出て流れていく。私はもうお構い無しに作っていく。混ざればこっちのもんよ。キャベツと混ぜて、広げて。最後にチーズを盛りつける。

そうそう、私はもんじゃにはジンジャーハイか梅酒サワーと決めています。もんじゃっておやつだから、おやつにはおやつらしいジャンキーなものがいいと思ってのジンジャーハイ。梅酒サワーはペアリングを考えると普段は選択しないけれど、さらさらと喉を通る梅の香りが鉄板の暑さを和らげてくれるようで選んでる。ちなみに今日は、早く酔いがまわる心配が無かったのでジンジャーハイ。

さ、食べようか

むにむにのおもち
香るチーズ
ぷちぷちっと食感のいい明太子

これぞ幸せの食いもんと、黙々と食べ進める。楽しくて美味しくて「おいし〜」「美味しいね」みたいな会話しかしてないけれど、ずっと2人でにこにこしながら目の前のもんじゃをつついた。

時々上っ面だけを取ってぱりぱりを作ったり、焼け目をぱたんと折ってサンドしたり、ある程度食べ進めたらぱりぱりを取るべく鉄板を掃除して。

その行動の楽しさと、美味しさとでずっと笑って楽しかったことしかもう覚えていない。終わりが見えてくると「楽しかったね」「また来ようね」「週一とかで来たくなるよね」なんて話してた。

鉄板を囲むからなのか、目の前にもんじゃが広がるからなのか分からないけれど、もんじゃで満たされた私たちは2軒目へと向かったのだった。