感情の作られ方、性格の成り立ち『インサイドヘッド』
自分のことが嫌いだったこと
めんどくさい性格が嫌なこと
そんなことから人格ってどうやってでき上がるのか…一時のほんの少しだけ、かじりつくように心理学の本を読むことがありました。そのあとに見たから余計に「感情や性格ってこうやってできるんだ!」ときっとのめり込むように見ていたんじゃないかと思います。
ピクサー映画の『インサイドヘッド』は、人格形成や感情・性格を視覚化してくれたもので、ディズニーだけれど大人のための物語な気がします。
今回登場する感情は、ヨロコビ、イカリ、ムカムカ(嫌!)、ビビリ、カナシミの5つ。彼らが助け合って主人公であるライリーを死なないように、かつ幸せに生きられるようにしようとしています。ただ、カナシミは良くないとライリーが悲しまないように、主に4つの感情でライリーを守っていました。
そして彼らから生まれた特別な感情によって“木”が生まれます。ライリーは特にヨロコビの感情から作りました。家族の木、友情の木、ホッケーの木(ライリーの習い事)…この“木”を軸に人格はできるようです。ライリーの木は特別なヨロコビの感情から作られたから、心の支えとして、健やかに成長していきました。
これが引越しを境に上手く機能しなくなります。友達と会えないこと、ホッケーが上手くできなかったこと、そして家族にそのことを話せずにいたこと。カナシミが出ることは良くないと思っていた頭の中の感情たちは、ヨロコビ、ムカムカ、ビビリ、イカリで対処していきますが、結果ライリーはお母さんのクレンジングカードを持って家出をすることに…。
最後にはカナシミによって、また家族やホッケーや友達を大事にしていく心を手に入れる。そんなお話でした。
本を読んでいたからこそ、人格形成をめちゃくちゃに視覚化しているんじゃないか!?と驚きと面白さと、物語への感動とでしばし放心していました。
私も悪い感情は無意識に気にしないようにしているらしく、怒りはいつから感じていないんだろう…?という具合です。カナシミやビビリは多いかなぁ。負の感情はどうしても隠しておきたくて、見せたくないのです。自分が見たくないからだと思うけれど、時々ひょっこり顔を出す程度です。
でもそんな負の感情も私にとって、大事かもしれないとちょっと思いました。だからといってそんな感情たちを露わにする方が難しいのでなかなかできないけれど、負の感情たちも私の大事な一部な要な気がして来ました。
「悲しさを知る人ほど優しくなれる」みたいな言葉あるじゃないですか、これも正しくそうなのかも、と思います。カナシミを受容できた分、誰かのカナシミも一緒に受容して、肯定していけるようになっていくのかなって。
さて、ディズニープラスから『インサイドヘッド2』が今日から見られるようですね。私もワクワクです。