4年前は受験生だった
惰性で最後の卒業論文発表資料を作りに、大学に行く日々。アルバイトの帰宅時間に大学を出るとたくさんの人がいて驚いた。大学入試の日だったなと思い出す。そういえば教授は試験監督でいないし、学食も生協も空いていなくて不便だと感じていた。
友達と試験問題を広げて問題について話して
または親と待ち合わせをしている人もいて
1人さっさと帰ってしまう
そんな波に乗って、私も共に駅へ向かう。
ふと4年前、または5年前を思い出す。こうやって書いてみて、時の流れに驚く。もうそんなにも長い年月が立っていたのかと。
5年前はただ辛い、現役生だった。溶けないが当たり前で、払ってもらった多大な額の受験料にただ慄いた。
4年前は「機械工学科」と書けるのが少し嬉しかった。女子の貴重さを感じたが故だったのかもしれないけれど、なんとなくそんな記憶がある。
この4年間で何を得たんだろう。
大学からはなんにも学んでない気がする。
でも、自分で動いてきたものは、確かにその手の中にある気がする。
あの時考えたこと、想い、感情、反省、後悔、やるせなさ…それを抱えてここまで来れた。
大学からなんにも学んでないけれど、
この4年間の経験はきっとこれからの人生に大きな影響を与えてくれるんだと感じる。いや、すでに影響を受けているのかもしれないけれど。
駅へ向かう途中、梅の花びらが散っていた。先日の雪で散ってしまったんだと思う。それでも、春の近さを感じた。
久しぶりに待ちわびた春
久しぶりに別れと出会いの春
春がとても楽しみだ
今日すれ違った受験生にもすてきな春が訪れるといいなと願う。
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