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数字のすべてに意味がある
たまには、機械工学科らしい話も書いてみたくなった。
読者の皆さん、ここでバックしないでほしい。
専門用語はありません。
理系大学生の日常を見て欲しいのです。
◇◆◇
自分の研究で、部品を作ることがありました。
今どき部品の設計図は、パソコン上で簡単にできます。
出来上がり図を3Dで書くと、簡単に2Dの加工するための設計図に変えてくれるのです。
(サイコロ🎲を立体で書くと、上・横から見た図⚀⚁⚂の2Dに変えてくれる)
私は、所属する宇宙ロケット部のおかげで授業では3年生の時にやっと学ぶ3D図面を、1年生の時に先輩の部品を書くことで覚えました。その時は、先輩が作りたい、既に大きさは全て決まっていたものをパソコン上におこす作業のようなものだった。
それでも、自分が描いたものが実物になったものを見た時の感動は忘れられない。すごくすごく、嬉しかった。!!
そして今回は、約3年ぶりにちゃんと図面を描く機会がきた。自分の研究のために、初めて、大きさから何から何まで自分で決めた部品を作る。
とはいっても、私は部品作りに関してはめっぽく弱く、製図の授業も友達のおかげでクリア出来たようなものなので、概要は先生や先輩のおかけで作ることができた。
ただ、細かい寸法は自分で入れていく。
過去の図面や組み付ける部品を参考にしながら、
なんとなく、寸法を入れていく。
そしてきた、先生によるチェック。
「この寸法の根拠は?」
全ての数字に対して言われた。
「これ、本当にいいの?」
痛いところをつかれた。注釈の数字まで言われる。
こんなことまで考えないといけないんだ···
直すの大変だな。とか思っていたんだけれど、
その時先生に言われた。
全ての寸法に意味をもたせないといけない。
意味の無い寸法は入れてはいけない。
実は私、ずっとずっと、考えることがあるんです。
すごく哲学になってしまうんだけど、
「これはなんのためにあるんだろう」と。
この世界にある全てのものには、必ず生まれてきた意味がある。意味の無いものなんて無い。だから、そのものが存在する理由を考える。行き過ぎると、自分はなぜ生まれてきたの?なーんて、難しいことも考え出して大変なことになるんだけれど、それでも考えてしまう。歴史が好きなものこの理由。歴史を辿ると存在理由が見えてくるから。
先生のこの言葉は正しくこれで、設計図面を描くことがはじめて楽しく、素晴らしいことだと感じた。
一つ一つの数字に意味を持たせるのは、難しい。
今回私が作ったものは、円柱に穴が2つ開いているだけの簡単なものだったけれど、研究室の人はもっとすごい図面を描いている。
めちゃくちゃ大変な作業だけれど、意味のあることができるって、私にとってすごく楽しい。
就活していて、私が機械科に進んだ意味は単に「宇宙工学について知りたい」だけだったから、エンジニア職は志望していないけれど、ちょっとくらいいいのかもしれないと、思ってしまった。
やっぱりものづくりって難しいけど面白いなぁ
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