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風花 朋(Kazahana Tomo)
2020年9月3日 20:43
水面に太陽の光が反射している。ギラギラと照りつけるその光は強烈で、あまりの眩さに目を開けていられないほどだ。海水の温度はちょうどよく生ぬるく、ふわふわと何時間でも漂っていられそうだった。私は海中に浸した手をひきあげ、両指を組んで一枚の面を作った。そしてその手のひらを煌めく海面へかざす。そうするとその眩い光が、私の手のひらについた海水の滴に反射して、キラキラと輝きだす。波の揺らめきが
2020年4月16日 22:01
わからないよ、そんなこと。君は時にカッコいいし、時にかわいいし、時に情けないし、時に弱っちいし、時に情熱的だし、時にセンシティブだし、時に大人の男性だし、時に無邪気なクソガキだし。愛おしい気持ちが大きい分、嫌いなところもけっこうある。そんなの受け入れられない!って思う。でもなぜか最終的には、そのすべてをひっくるめて愛おしく感じる。君の存在そのものが愛おしい。頭が狂ったのかも
2020年4月7日 13:02
「そんなに好きじゃなかったから、付き合い続けたいかよくわからない。」これが、人生で唯一生涯を共にしたいと願った男性に言われた一言。私が彼の親友と揉めて、迷惑をかけたから別れてもいいよ、と話した直後の一言。別れてもいいよ、なんて言葉を放った私が悪い。だって本当は期待していたのだから。「別れない」という言葉を。寄りかかってはいけないとわかりながらも、生まれて初めて感じた愛情に浮かれ