0〜12歳向け こどもの感情コントロール力を育む絵本・児童書5選
こんにちは、モンテッソーリ教師あきえです!
今回は、お子さんの感情コントロール力を育むための絵本と児童書を5冊ご紹介します。
今回ご紹介する本について
実は、3歳くらいでも読めるものもありますが、より内容を理解して楽しむには、4歳くらいがおすすめです。
「え?うちの子、0~3歳だけど、何もできないの?」というと、そうではないんです。本を読む前に、まず大切なのは「原体験」です。
0~3歳ぐらいのお子さんには、まず、日常の中で自分が感じたことや思ったことを、いっぱい一緒に表現してもらって、そして、いっぱい共感してもらって、言葉を添えてもらうっていうことが、とても大切です。
例えば、花を見て「きれいだね」と感じたり、雨が降って「冷たいね」と感じたり、五感を通して感じたことを言葉にすることが、感情を育む第一歩です。
そして、その感情を大人が共感し、共有することで、こどもは自分の感情を認識し、表現することを学んでいきます。
なので、0〜3歳ぐらいの時期はまず、絵本で感情コントール力を育むことをサポートするというよりは、感情の経験や共有という原体験を重ねることを大切にしてみてくださいね。
おすすめの絵本・児童書5選
それでは、感情コントロールを育むのに役立つおすすめの絵本・児童書を5冊ご紹介します。
モンテッソーリ教育では、絵本を選ぶ際に「現実に即しているか」「リアルであるか」を重視します。ただし、今回ご紹介する本の中には、一部ファンタジー要素を含むものもあります。しかし、感情をダイレクトに扱っていて、内容が良いので選んでいます。
1. 「いまの きもちは どんないろ?」(えがしら みちこ)
様々な感情を音色で表現した絵本。感情の感じ方は人そ
れぞれであることを教えてくれます。色で例えることで、感情を整理・表現する手助けにもなります。さらに現実に即していてリアルな描写でおすすめです。3歳後半〜4歳頃、ストーリー性のあるお話が楽しめるようになったら、読み聞かせしてあげるのがおすすめです。
2. 「カラーモンスター きもちは なにいろ?」(アナ・レナス)
ごちゃごちゃに混ざってしまった感情を、色で表現した絵本。「嬉しい時は黄色、悲しい時は青色」といったように、感情と色を結びつけることで、自分の気持ちを整理する手助けをしてくれます。感情をメタ認知する第一歩にもつながります。
3. 「こころってなんだろう」(細川 貂々)
気持ちと言葉の密接な関係を教えてくれる絵本。様々な認知の仕方があることを教えてくれ、自己認識力を高めるサポートをしてくれます。児童期に入る手前くらいからがおすすめです。
4.「たんけん、きみの気持ち」(ポピー・オニール)
ワーク形式で感情コントロールを学べる絵本。自分の気持ちを書き込みながら、感情を整理し、コントロールする力を育みます。大人も一緒に楽しめる内容です。対象は7歳から11歳で、漢字が読めるようになってきたくらいからがおすすめです。
5. 「子ども認知行動療法 怒り・イライラを自分でコントロールする!」(松丸 未来)
怒りの感情について、その原因や対処法を具体的に教えてくれる本。認知行動療法に基づいたアプローチで、怒りをコントロールする方法を学べます。小学生高学年におすすめですが、大人も参考になる内容です。
なぜ感情コントロールが大切なの?
感情は、私たち人間にとって切り離せないものです。一生生きてる間、感情と付き合っていくしかないんですね。
嬉しい、楽しいといったポジティブな感情もあれば、イライラ、悲しい、悔しいといったネガティブな感情もあります。そしてどちらも生きていく上で大切なものです。
危険を察知したり、喜びを分かち合ったり、人とのコミュニケーションを円滑にする役割も担っています。
感情というのは日々上がり下がりしながら、色んなことを感じるから私たちは生きていけるし、豊かな人生を歩んでいくことができます。
しかし、感情に振り回されてばかりでは疲れてしまいますよね。自立した人生を送るためには、一定、感情をコントロールする力が必要不可欠です。
感情コントロールは、生まれつきではなく育むもの
しかし、感情コントロール力は、生まれつき備わっているものではありません。こどもの頃の経験を通して、長い長い時間をかけて、少しずつ培われていくものです。
しかし、その力はただ願っていてもなかなか育まれてていきません。こどもの側にいる大人として、色々な経験やかかわりを通して、こどもがその力を育むことをサポートしていけるとより良いですよね。
原体験を大切に、絵本はサポートツールとして活用しよう
今回は、子どもの感情コントロール力を育むための絵本・児童書をご紹介しました。
しかし、まず一番大切なのは、日々の生活の中で様々な感情を体験し、それを言葉にすることです。五感を使いながら、親子で感情を共有する時間を大切にしてください。
ご紹介した本は、そのためのサポートツールとして活用してみてください。
ぜひ、今回の記事を参考に、お子さんの感情コントロール力を育むサポートをしてみてください。
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