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エッセイ

42
自分の身に降りかかったこと、日々生きてて思うこと、楽しいこと、感じること、世界の流れに身を投じて思ったことをここに。 少しの時間、私のたわごとにお付き合いください。 ※番号は…
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#詩

89:この世は年寄りが多すぎる

この世は年寄りが多すぎる。 年寄りが多いということは、様々な人生観を享受してくれるとも思えるが、 どうしようもない年寄りもいるもんだ。 電車のドアを蹴飛ばすおばあさんに、 ワンカップを投げつけるおじいさん。 昔話じゃ性格破綻で話にならん。 今はもしかしたら仙人のように、 長生きした人生訓を話してくれる人も少ないのかもしれない。それか多すぎて見つけられないのかもしれない。 「お年寄りは敬わなければいけないよ。」 「お年寄りを大切にしなさい。」 お年寄りの数が子供の数を

87:プロパガンダ

キーボードから放たれた一文字が誰かを苦しめる フリックしたその言葉が誰かを救っていく 誰も意図はしてない、印象操作は偶発的。 だからタチが悪い。 もう二度と左右されたくなくても、 言葉は軽々しく現れる。 僕達は私たちは逃げ惑うしかないのか。 素人のプロパガンダに加担していいのか。 吐き出す言葉は人を作る。

42:漣(さざなみ)

海は繋がっている。 海は身近な存在だった。 鴨川の海は太平洋。 バブル期から廃れた海岸線は道があってヒビが入っている。 子供の頃から、海水浴は決まってそこに行っていた。 海の街出身でも、山奥育ちの僕には、 たまに行く海が美しかった。 高校はその海の近くにあった。 放課後に用もなく、その海に行った。 部活動の浜練習もそこに行った。 初めての彼女に告白したのもそこだった。 卒業後、横浜に来ても、 地元に帰ると決まって、 その海に1人で行った。 昔と変わ

39:それとぞれ

幸せの価値観なぞ、 人のそれぞれで、 まして、2人ぞ 合わぬがオチや。 2人俯く公園。 君がいると、聞いてだな。 まあその話はよそう。 君は自然が好きだって、 故郷思うからとまた言う。 コンクリの、 四角い空に慣れた僕。 バツが悪い故郷は、 ド田舎だ。 家を持たなくてもいいかなと思う。 君は家を持ちたいと言う。 子供は2人欲しいとねだる。 君は男の無知を叩く。 怒らないで欲しいと思う。 君は怒って、そっぽを向いたまま。 ウザいと思われたか

38:鬱と探究心

人の心を操るのは、 沸々湧き上がる自己防衛の精神と、 見え隠れする探究心だ。 傷つきたくない、辛い思いをしたくない。 大変なことをしたくない、たくさん作業したくない。 どれも人の根本にある自己防衛の精神から来るとすれば、 それは正常に働いているのである。 自らを表舞台から隠し、 普通の歩幅を矯正する。 ズレること、羽ばたくことを良しとしない。 己を守ることの延長戦でしかない。 だがその二元性の対をなす、探究心を忘れてはならない。 知りたい、やりたい、楽

33:暗示

このインターネットの世界で、 人々は自らを隠して生きている。 化けの皮は一切剥がさず、 理想の自分を演じ、好き勝手に文句を言っている。 自分の姿が、世界に解き放たれた時、 皆は同じように話せるのだろうか。 大きな声で、ネットの世界で歌えるか。 僕は歌いたいんだ。

32:心待ち

心待ち。 心からその事象を待つさま。 なんて素敵なのだろうか。 自分の内情を表に出し、 相手のことを真に思い、 その事象のために、内をさらけ出す。 心の声は大きい。 もう1人の自分が、中で叫び続ける。 最高の共鳴が、 心待ちである。

24:おかげさまで

大切な人ができた。 時間制限付きの恋。 幸せを噛み締め、愛を語る。 悲観的だった日常が華やぎ、 そっと愛を感じる。 檻に閉じこもっている時、 私は、出る手立てを探し、 どうしようもなく、自分を傷つけていた。 でも今は少し違う。 自分以外に愛でる対象を見つけた。 自分を不用に傷つけるより、 誰かを大切にする方がいい。 高校生の時、僕の恩師の一人から、 こう教わった。 「自分が成長し、何か前に進んだ時、 関わってきた人に報告するときは、 『おかげさ

19:楽しみ悲しみ

今日も起き上がれなかった。 今日は論文をたくさん読む予定だったのに。 サブスクのコメディを常に供給しないと、 生きられないような気がする。 「最近素敵な人ができたんだ。」 こんな素敵なセリフを声高らかに叫びたい。 僕は自分の中身の声が大きいから、 リアルの声はなかなか大きくならない。 「誰か助けて!」 笑い事じゃないんだよ、ジョーイ。

18:反省

僕はなにもいい点がない かっこ悪いし、頭も良くない 体は硬いし、愛する人とも向き合えない 部屋は汚いし、心も汚い 何もしたくないし、したいこともない 誰にも責められないし、責めてくれる人もいない お皿は洗えてないし、洗濯物も溜まったままだ 自分が本当に情けないし、世間は情けがない 死にたい、死ぬ勇気がない 首が痛い、ずっと寝てたからだ 動画見飽きたし、なんで見てたかわからない 人が憎いし、直接嫌味を言える人もいない 大切な人にも背を向けるし、醜い背中も

15:色眼鏡

小学校5年生。 僕は眼鏡をかけた。 いじめられた。 子供は、その語彙力の少なさに、 共通の標的を見つけて、悪口をいうことで コミュニケーションを図る。 僕のメガネはしばし標的だった。 悪口が聞こえた。 中学生。 スポーツ用の眼鏡をかけた。 いじめられた。 一個上の先輩に無視され、 ペアでやる種目で一人ぼっち、 怪訝そうな顔で女子がこちらを見ている。 僕を排除したいようだ。 僕の頭の中で、悪口が聞こえる。 高校生 眼鏡を外した。 いじられた。