『グリーンブック』と男性性、あるいは「私」と「あなた」の空虚さについて
「その後2人は末永く幸せに暮らしましたとさ めでたしめでたし」ってもう誰も信じないのに「その後2人の友情は生涯続いた」にはケロッと参っちゃってどうするんだ。
オデュッセイア的出発旅行成長帰還再会のナラティブに、一見両極端な2人が悶着を経ながら徐々に歩み寄って仲良くなって、1回は大喧嘩をして最後は大団円。片方は孤高の天才黒人ピアニスト(シャーリー)、もう片方は賭け事には絶対負けない、あらゆるトラブルをbullshitと腕力で解決する俺TSUEEイタリア系移民(トニー)とき