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#映画

『ベイビーわるきゅーれ』のアクション解剖

クライマックスのアクションシーンが見応えありすぎて、何度も見ている。スタントパフォーマー…

攻撃するアジール――ラース・フォン・トリアー『イディオッツ』

夢を見た。仕事で色々なミスをしてその重圧に耐えかねた私は、周りを無視して大声を出すことで…

お下劣は優雅な復讐~ジョン・ウォーターズ『ピンク・フラミンゴ』

Filthyであること。うんこまんこちんこから殺人窃盗放火誘拐監禁強姦まで、最も下品な人間の座…

メランコリックに仲良しこよし(『メランコリック』覚え書き)

 1つ前の「会話のカリカチュア」というのはこっちで思いついたのだった。結構色んな邦画(特…

会話のカリカチュア、天使と(ジム・ジャームッシュ『パターソン』覚え書き)

 ところはニュージャージー州パターソン。市と同名の主人公パターソンは、スマホもPCも持たず…

『月曜日のユカ』~夢のない接吻と読解力不足

 映画にとってキスシーンとはなにか、なんてことを語るのはちょっと荷が重すぎるけど、私たち…

『グリーンブック』と男性性、あるいは「私」と「あなた」の空虚さについて

 「その後2人は末永く幸せに暮らしましたとさ めでたしめでたし」ってもう誰も信じないのに「その後2人の友情は生涯続いた」にはケロッと参っちゃってどうするんだ。  オデュッセイア的出発旅行成長帰還再会のナラティブに、一見両極端な2人が悶着を経ながら徐々に歩み寄って仲良くなって、1回は大喧嘩をして最後は大団円。片方は孤高の天才黒人ピアニスト(シャーリー)、もう片方は賭け事には絶対負けない、あらゆるトラブルをbullshitと腕力で解決する俺TSUEEイタリア系移民(トニー)とき

フォレスト・ガンプの痛ましさ

 映画に対するよりもこれがヒットしていたことへの怒り、と言えばそれは怒りなのだろう。軽度…

『プールサイドマン』

※ネタバレのようなものを含みます。ダメな人は最初から読んじゃダメよ。   プールで働く妙…

『エゴン・シーレ 死と乙女』はちょっぴりえっちな活人画だった

※昔のブログリサイクルシリーズ。2年前に書いたものです。まともに推敲もせんと載せています…

分娩は銃撃戦だ――アルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』を観たよ

※例によっておそらくネタバレのようなものを含みます。  主人公は召使いのクレオ、そして雇…