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【ルーツ旅🌺高知編・初訪問②】怖くなるほど、トントン拍子に物事が進んでいって……
【前回のお話】
3年前の10月、私は研修のため高知に1週間出張しました。知人から、高知には私のルーツと同じく、大和の戦国大名の筒井氏の末裔が住むZ村があると聞いて興味を抱きましたが、結構遠くて、訪問するのは難しそうです。
▼高知の人も、Z村のことをよく知らない
研修の1日目は、各部署へのあいさつ回りとオリエンテーションで、あっという間に終わりました。事務局の担当者が、「誰も希望する人がいない」と言ったように、研修生は私だけ。東京からきた珍しいお客さんということで、みんな物珍しそうに私をみにきました(ちょっと恥ずかしい……)。
私のお世話をしてくれる人に、Z村について尋ねたところ、「Z村?どこかの山の中にあったと思うけど、行ったことがないなあ」。お昼を一緒に食べた人に尋ねても、「さぁ……?」という反応で、高知でもあまり知られていないようでした。
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Z村って、一体どんなところ?
▼2日目は、外部業者と現場の視察へ
翌日の研修は、外部業者に1日中くっついて、現場の様子を見学するというものでした。
そもそも今回の研修の目的は、何か特別な技能を身につけるためではなく、普段目にしない現場を目の当たりにすることでさまざまな知見を得て、その後の仕事に生かすという、割とゆるいものなのです(一応、最後にレポートを提出します)。
私は朝、研修先に顔を出してから、外部業者の事務所を訪ねました。雑居ビルの中にある事務所のドアを開けると、40代ぐらいのスーツ姿の男性(仮に某さんとします)が、ちょうど出かける用意をしているところだったので、声をかけました。
「おはようございます! 研修生の椿です」
「あぁ、おはようございます。これから会議があるんだけど、一緒に行くよね?」
「はい!」
某さんは、明るくてフランクな人柄のよう。私は受付の人にあいさつをしてから、某さんと一緒にビルの階段を降り、駐車場に向かいました。
その間、なにか世間話をしようと思い、昨日と同様、Z村のことを聞いてみることにしました。
「某さん、Z村って知っていますか? ここから結構離れているみたいなんですけど」
某さんは私を振り返り、笑顔を見せました。
「Z村? もちろん知っているよ。だって、これからそこに向かうんだから」
▼あまりの偶然にびっくり
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「ええっ!?」
私が固まっていると、某さんは続けました。
「今日は●●町で会議があるんだけど、その会議は近くの町と村が合同でやっていて、数か月ごとに持ち回りで開かれるんだよ。
で、●●町って、Z村の隣にあるの。たぶん今日、会議にZ村の人も出るんじゃないかな」
なんと!!
私たちがこれから行くのは、Z村のすぐ隣にある●●町なのか。
なんという偶然……😳
まさか私がZ村のことを初めて聞いたその2日後に、すぐ近くに行くことになろうとは。現地でもマイナーな場所だけに、こんなにスムーズに事態が進むとは想像もしていませんでした。
私が驚いている様子をみて、某さんがその理由を尋ねたので、私は●●町に向かう道中、1年前からルーツ探しをしていることや、切腹した戦国大名である筒井氏の末裔が、Z村に住んでいるらしいことを話しました。
某さんは、ハンドルを握りながら、興味深そうにうなずきました。
「へえ~面白いね。戦国大名の末裔かぁ。僕は数年前に東京から引っ越してきたから、Z村のことはよく知らないけど、歴史が好きだから興味があるな。今日、Z村の人が来たら、聞いてみたらどう?」
▼会議のあとZ村の人と話が出来た
●●町の小さな会議室には、6,7人の関係者が集まっていました。私は、少し離れた場所の椅子に座って会議を見学しましたが、正直いって頭の中はZ村のことでいっぱいで、話の内容が頭に入ってきません。
会議は1時間ほどで終わり、某さんが、「東京から来た研修生さんに、会議の感想と自己紹介をしていただきましょう」というので、私は立ち上がって会議の感想をのべてから、
「Z村に、筒井さんという私の遠い親戚がまとまって住んでいるらしくて、今日は偶然だなあと思ってやってきました。今度訪ねてみたいので、Z村がどんなところか教えていただけたら嬉しいです」
さすがにこんな公的な場で、ルーツ探しがどうこうと言いづらいので、遠い親戚といってごまかしました💦
会議のあと、Z村在住だという30代ぐらいの女性が、私に話しかけてきました。
「Z村に、筒井さんはたくさんいますよ。役場の近くにある食堂のおかみさんは顔が広いから、聞いたら何かわかるんじゃないですか」
▼トントン拍子に話は進む
11時半ごろ、私と某さんは車に乗り込みました。午後は、高知市内の施設の視察に行く予定です。某さんは運転席に座ったまましばらく考えてから、こう言いました。
「椿さん、滅多に高知には来ないんだよね。これから昼休みだから、よかったらZ村まで連れて行ってあげようか? ここから30分ぐらいだから」
「えっ、いいんですか!?」
「ああ、午後の予定は、ちょっと遅らせても大丈夫だから。せっかく近くまで来たんだし、送っていってあげるよ」
「ありがとうございます!!!」
こうして私は、そのままZ村を訪ねることになったのです。
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車窓の風景。
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私は車の中から、田村さんにメールしました。1年ぐらい前にルーツ探しの相談に乗ってもらってから、ちょくちょくメールで連絡を取り合っていたのです。おとといZ村の話をしたとき、田村さんは「今回、Z村に行く機会があるといいね」と言っていました。
このとき、私が田村さんに送ったメールです。
信じられないことに、いまZ村に向かう車中にいます。
この流れは、仕組まれているとしか思えない。
また夜にでもメールします。
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私たちの乗った車は橋を渡り、Z村へと向かいました。
=͟͟͞͞🌸=͟͟͞͞🌸=͟͟͞͞🌸=͟͟͞͞ 皆様へのお願い =͟͟͞͞🌸=͟͟͞͞🌸=͟͟͞͞🌸
高知県の「Z村」がどこだかピンと来ても、コメント欄に実名を書くのはお控え下さいね🙇💓
小さな村で、特定して何かご迷惑をかけると申し訳ないので。
よろしくお願いします☺️🙏💕
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