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「何ンすか、これは?」

「何ンすか、これは?」

10/12(土)Readin' Writin' BOOK STOREで行った「インタビュー田原町14 キッチンミノルさんにききました」の記録(後編)です。

「写真のいいところは音声が載らないことなんですよね。だから、撮っている間、ぼくはずっとしゃべっています。『何ンすか!?これ』とか言いながら」

前編からつづく
前編は↓

「インタビュー田原町」はノンフィクションの書き手に「取材現場」のことを

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写真家のキッチンミノルさんに、春風亭一之輔さんを一年追った写真のことなどズケズケききました「インタビュー田原町14」の記録(前編)

写真家のキッチンミノルさんに、春風亭一之輔さんを一年追った写真のことなどズケズケききました「インタビュー田原町14」の記録(前編)

10/12㈯に行った「インタビュー田原町14 キッチンミノルさんにきく」の記録です。

会場のReadin’Writin’ BOOK STOREさんでは、10/2~13まで、キッチンさんの『ひこうきがとびたつまえに』刊行記念の写真展も開催していました。

大人も楽しめる「しゃしん絵本」『ひこうきがとぶまえに 航空整備士の仕事』を刊行したキッチンさん、じつは独学で写真技術を習得。前職は不動産業のセー

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「じつは初めてのトークイベントの最中に寝ちゃったんです。ゲストなのに」

「じつは初めてのトークイベントの最中に寝ちゃったんです。ゲストなのに」

「一度、トークイベントのゲストだったときに大失敗したことがあるんですよ。お酒を飲める場所だったのでグイグイやっていたら、イベントの最中に寝てしまったんです。そう。ぼくが」

10/12㈯に「しゃしん絵本作家」のキッチンミノルさんをゲストに「インタビュー田原町14」をReadin’Writin’ BOOK STOREにて行いました。
会場参加は7人。今回チケットサイトを使えなかったこともあり案内が行

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どうして、ひとり出版社を起業したんですか? 異能の"しゃしん絵本作家"キッチンミノルさんにきく  10/12(土)インタビュー田原町14

どうして、ひとり出版社を起業したんですか? 異能の"しゃしん絵本作家"キッチンミノルさんにきく 10/12(土)インタビュー田原町14

10/12(土)19:00~20:50
浅草・Readin’Writin’ BOOK STORE
(http://readinwritin.net/category/news/)にて
「インタビュー田原町14 キッチンミノルさんにきく」

ノンフィクションの書き手に「取材して書くこと」についてきく「インタビュー田原町」の14人めのゲストは、写真家のキッチンミノルさんです。
物書きさんではないけれど

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インタビュー田原町14 キッチンミノルさんにきく

インタビュー田原町14 キッチンミノルさんにきく

10/12(土)19:00~20:50
浅草・Readin’Writin’ BOOK STORE
(http://readinwritin.net/category/news/)にて
「インタビュー田原町14 キッチンミノルさんにきく」

ノンフィクションの書き手に「取材して書くこと」についてきく「インタビュー田原町」の14人めのゲストは、写真家のキッチンミノルさんです。

この春、テキサスブック

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たえがたき「ある一日」を紡ぎつづける作家の話

たえがたき「ある一日」を紡ぎつづける作家の話

聞き手・文=朝山実
写真=山本倫子(モノクロメモは朝山実)

コラムノンフィクションの第一人者、上原隆さんに話を聞きました。その前編です。

 わたしが書店営業をしていた頃にボブ・グリーンやピート・ハミルがベストセラーになったことがありました。ほろ苦さやこころ温まる話で、ノンフィクションであること、主人公は市井の人物であること、短編であること、視点と筆致に特色がありました。沢木耕太郎の本もよく読ま

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インタビュー田原町05、畠山理仁さんへの質問と回答

インタビュー田原町05、畠山理仁さんへの質問と回答

11/4(土)、インタビュー田原町05「畠山理仁」をご観覧いただき、ありがとうございます。
ドキュメンタリー映画「NO選挙、NO LIFE」(前田亜紀監督)の公開(11/18~ポレポレ東中野ほか)を控え、映画の「主要な登場人物」となった畠山理仁(はたけやま・みちよし)さんに、撮られているあいだのデキゴトと本業のライターであることについてお聞きしました。

質問タイムを設けましたが、当日お答えしきれ

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「きみが死んだあとで」の撮影者が見ていた風景

「きみが死んだあとで」の撮影者が見ていた風景

🌙前回、ドキュメンタリー映画「きみが死んだあとで」(代島治彦監督)を撮影した加藤さんのインタビューをまとめながら、作中で使われなかったシーンがやはり気になった。無理をいい、取材時にカメラマンが何に目をとめていたのか、一部を映像から抜き出してもらえないかと加藤さんに頼んでみた。

しかし撮影者としては、これは頭を悩ます難題だったようだ。映画の撮影とは、一連の動きの中でこそ場面が生きるもの。写真のよ

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『お弔いの現場人』を書くのに役立った本たち④『メメントモリ・ジャーニー』

『お弔いの現場人』を書くのに役立った本たち④『メメントモリ・ジャーニー』

『お弔いの現場人 ルポ葬儀とその周辺を見にいく』という本が中央公論社から出ました。

 霊柩車って、どうやってつくられているのか? お母さんが使っていたベッドで仏壇を手作りしたひとや広告代理店勤めから墓石屋さんになったひとたちに話をうかがいながら、「ひとはなぜ弔いの儀式をするのか」を考えていったルポ本です。

 取材をしている間に、帰省のたびに通っていた路地裏の喫茶店のママさんがなくなり、ひとり身

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「しょぼい喫茶店」とプカジャと力雀

「しょぼい喫茶店」とプカジャと力雀

「メシ通」というweb媒体初仕事で、「しょぼい喫茶店」を取材させてもらった。
 西武新宿線「新井薬師前」駅から徒歩5分。住宅地に隣接した道路沿いにあり、店名が「しょぼい喫茶店」。店主は24歳の若者で、その彼が書いた『しょぼい喫茶店の本』(百万年書房)という本のインタビューだった。

 本の内容をかいつまむと、就職活動がうまくいかず「会社に向いていない」と落ち込んだところから、ネットで見かけた「しょ

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『ノースライト』横山秀夫さんとラークマイルド1㎎

『ノースライト』横山秀夫さんとラークマイルド1㎎



『ノースライト』(新潮社)を読んで、作者の横山秀夫さんをインタビューした。会っておきたい。しゃべっておきたい。話を聞かなければ。そう思わせる作品だ。6年間日々ずっと直していた、というだけはある。昔書いたものに手をくわえるのは大変だ。文章の運びがすごい。一気になんかいかない。考えながら読ませる。

「アサヤマさんが相手だと、どうも煙草の本数が増えるんだよなあ。医者からは控えるように言われているの

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記憶の導火線となる写真集

記憶の導火線となる写真集

『THE ABSENCE OF TWO』(青幻舎)を出された、写真家・吉田亮人さんに話を聞いた(前編)

聞くひと/朝山実(今回は撮影も)

 スーパーで手をつなぐ写真や、縁側でふたりがいる写真。『THE ABSENCE OF TWO』に収められているのは、まったく知らない「若者とばあちゃん」なのだが、なんだか親しみを覚えてしまう。
 写真家の吉田亮人さんにお会いしたのは昨年12月、東京・墨田区の

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食べる顔。

食べる顔。

『ひるけ』(木楽舎)は、お弁当を食べるところを写した写真集で、「おべんとうの時間」シリーズの撮影をしてきた写真家・阿部了さんの作品だ。

『おべんとうの時間』のほうには、取材を受けたひとのモノローグが入っているが、こちらは写真だけ。巻末のIndexに、被写体の名前と職業と撮影場所などの表記はあるものの、めくっている最中はそうした文字情報はない。
 だから、このひと、どんな仕事をしているひとなんだろ

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