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栗ひろいと初秋の花火〈日々日記〉

初めて栗ひろいに行った。
どこかの山とかではなく、近いところ。
娘の保育園とも近い場所で、夫のお母さんが誘ってくれた。

訪ねたお家の横の敷地には、栗の木が10本くらい植わっている。(ちなみにそのお家は古民家を改装したとても素敵なお家だった。)
たくさん落ちているので取りに来てもいいよ、というお誘いだった。

心配していた天気も、快晴。気持ちいい気候のなか、しっかり蚊対策をして臨みました。


私達の前に来た人がたくさん取っていったから、あまりないかも、と言われて踏み入れた敷地には、拾いきれないくらいのいがぐり(ちゃんと中身入り)が。

娘は、初めての体験に、少しだけ怖がりながら、大人が“いが”から出した栗を袋へ入れていった。

 楽しそうでよかった。

トゲが刺さらないように。

 
靴で“いが”の部分を踏み、中から顔を出している、茶色い実を取り出す。

 うわ〜〜‥!なんか楽しい‥!

しばらく娘の様子を見守っていたが、自分でも栗を取り出してみた。
つやつやとした茶色い実がころん、と転がり、しゃがんで拾い取った。


みんなでわいわいと、栗をひろった。
こんなに食べれるかな(剥けるかな)というくらいの栗をひろい集め、もういいだろう、と思うと、少し向こうに双子の大きな実が入った“いが”を見つけて、「これで最後」がどんどんのびていってしまう。

 あー楽しかった。

どんぐりが好きな、もうすぐ2歳になる娘は、たくさんの栗が嬉しかったようだが、最後に手に握っていたのは、古びたどんぐりだった。

ずっしりと重い栗を抱えながら、帰路についた。
帰りにお弁当を買って帰った。



夕方になって、

「今日花火する?」
と夫が声を掛けてきた。

「あ、やるやる」


そういえば夏にしそびれた(蚊がいるし、こどもが小さいので暗くなるまで待てないので、「そびれた」わけではないのだが)、花火をやろうかという話になった。

三連休最終日、夏の終わりを感じながらする花火なんて、素敵じゃないの。


晩御飯はおおかた作り終わっていたので、(大鍋に出汁たっぷりの和風スープ(母故郷の沖縄を思い出しながら作ってみた))
急いで外に出る準備をした。

蚊取り線香も焚いて、いざ。

庭のレンガを敷いたところで、入っていたろうそくの“ろう”をたらし、ろうそくを固定する。


さて、娘さん、本日2度目の初めて体験、花火の始まりです。

キラキラした花火はとてもきれいで喜んでいたが(特に大きな線香花火みたいなのが好き)、娘は、もくもくした煙に、

「くも!くも!!」

と言っていた。お空の雲が生まれる瞬間を見てしまったらしい。どこへ行くのか気になるようでした。


最後の置き型花火も終わって、「もっとぉーーー!」と言う娘をなだめながら、家に入った。



初秋の風が清々しい、一日のことでした。

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