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文章の終わり方がわからない

こんにちは。
この1週間ぐらい温めていた「書いたはいいけど終わり方がわからない文章」があるので、とりあえず投稿します。

以下、ご査収ください。

ーーー

突然ですが、
あなたの部屋は綺麗ですか?

私の部屋は普通です。

はちゃめちゃに汚くもなければ、
はちゃめちゃに綺麗でもありません。

ただ物をよく失くします。

「なぜ汚くないのに物を失くすのか」

ここで少し矛盾を感じる人もいるかと思いますが、そんなことはありません。

私の部屋では
全ての物が常にスペースに収まっている状態にありますが、

使う前と使い終わった後では、
収納されている場所が違うのです。
他の場所にあった物と場所がいつの間にか入れ替わっている場合がほとんどです。

つまり、使い終わるたびにシャッフル機能が発動するため、それぞれの物に「定位置」という物が存在してません。

頻繁に人事異動している会社というイメージをして頂ければ間違いありません。

しかしながら、全ての物はちゃんとどこかのスペースに収まっているため、
一見、生活に支障をきたすことはないし、
支障が無いのだから入れ替わっていることすら気づきません。

でも例えば
「爪を切ろう」となれば、前述のとおり爪切りの定位置もないわけですから、
もちろん「あれ?爪切りどこだっけな?」状態になること必至です。

まさに「神隠し」とはこのことかという感じで、
爪切りも千尋もこうしてどこかに見えなくなって親を豚に変えられてしまうのだから、世知辛い世の中なのは間違いない。

さて「神隠し」状態になってしまえば、爪切りを探すことになるのですが、

爪切りを探し始めると、

「いっそのこと掃除でも始めるか」となり、

そしたら学生時代の卒業アルバムが出てきたりして、

「あーそうそうこの頃の俺、カッコつけて前髪伸ばしてたよなあ」とか
「あれ?俺が好きだった子ってこんな顔だったっけな?」とか
「あれ?俺ってそもそもこの学校通ってたっけ?」などと不毛な時間を過ごし、

夜になり、

「やばいやばい、明日早いんだった」となり、

「もういいや、爪切り買ってこよ」となって爪切りを探す作業を諦めるのですが、

後日、キッチンにある謎のスパイスコーナーに何故か爪切りが紛れ込んでいるのを見つけて、

「あら、あなたスパイスに憧れてたのね」などと一人で爪切りに語りかけることになってしまうと思うと、ゾッとするので、
しっかりと物の定位置を決めるべきであることは明白だ。

さて、「じゃあ定位置を決めればいいじゃないか!早く決めろ!ばかたれ!」と読んでいる方々から熱い声援が聴こえてくるのは幻聴かもしれないが、

僕だって、早く定位置を決めてこの記事を終えたい。

なぜかというと、完全な見切り発車で書き始めてしまったことで、全くと言っていいほど、
終わり方が思いつかないからだ。

とりあえず、面白い定位置の決め方も思い浮かばないし、早く冷凍庫にあるハーゲンダッツを食べたいし、八方塞がりである。

しょうがないので、定位置をとっとと決めてしまおう。

その後、定位置をなんとか決めたのはいいが、
ぜんぜん定位置を覚えられない。

だいたい急に定位置なんか決めても、今までは違うところが定位置だったんだから、いま決めたところですぐに定位置にはならない。

定位置っていうのは年月を経て決まっていくもんだ。
(一見哲学みたいな屁理屈)

これではどこまでいっても文章が終わらないので、とりあえずハーゲンダッツを食べようと探すも、なぜかハーゲンダッツが神隠しに遭っていました。(報告)

おわり

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いかがでしたでしょうか。

もう、なんというか最後らへんは、なんとか終わり方を探してもがいているといった感じが、非常に人間らしいと思います。

「ハーゲンダッツが神隠しに遭っていました(報告)」では終われるわけがないのに、無理やり「おわり」を付けているところに筆者(自分)の激闘を感じます。

ということで、今後にご期待ください。(報告)

おわり

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