「ピアニカ動画フェス」レポート 〜MONICA MUSIC FACTORYの独自調査による
皆さん、ぐっもニカ〜🎹 MONICA MUSIC FACTORYです。
先日、ヤマハ主催の「ピアニカ動画フェスティバル」に参加しました〜! というご報告の記事を書きました。
その「ピアニカ動画フェスティバル」が、とうとう昨晩0時に応募が締め切られました。
これで全ての応募作品が出揃い、まもなく審査が行われ、今から約1ヶ月後にドキドキワクワクの結果発表が出るというわけです。楽しみですね!
……ところで。
先日の記事でも書いた通り、私の音楽的な専門は演奏ではなく「作曲(&編曲)」です。
作曲家はもちろん、「曲を作る」ことが最大のお仕事なんですが、より良い曲を生み出すためにも、すでに存在している曲だったり、音楽や音楽以外のことについて色々と「分析」してみるということも、実は作曲家にとってはかなり大切なお仕事なんです。
そこで今回は、私自身も参加した「ピアニカ動画フェスティバル」について、MONICA MUSIC FACTORY独自の視点で「分析・まとめ」をしていきたいと思います。
「ピアニカ動画フェス」とは? イベント概要
まず、「そもそも『ピアニカ動画フェス』って何?」という方のために、イベントがどういう内容だったのか軽くおさらいしておきます。
ピアニカというのは、ヤマハが開発・販売している「鍵盤ハーモニカ」の商品名です。
これまでに色々な種類のピアニカが販売されてきましたが、このイベントは、つい最近新たに発売された「大人のピアニカP-37ERD」の販売記念として開催されたものなんです。
そして、期間中にピアニカの演奏動画をYouTubeにアップロードして応募すると、審査員の評価により何人かは賞品がもらえるという、そういうコンテスト形式のイベントでした。
私も応募させていただいたんですが……。
公式サイトに載っていた、動画を応募するための要項というか、箇条書きで書かれた注意事項のやつ……分かりにくくなかったですか?
いきなり運営にクレームかよ! って怒られそうなんですけど、でも分かりにくくなかったですか? 「FAQ」の項目よりも、「応募に関する注意事項」のほうが、結構大事なことが(ちっちゃく)いっぱい書いてあったと思うんですよ。
「動画の長さは5分以内だぜ〜」とか。
「投稿が限定公開になってたら審査の対象外だぜ〜」とか。
あと、ハッシュタグのやつも、インターネットやSNSに疎い人は(自分の両親なんかもそういうの相当疎いほうなので)結構間違えて投稿してきてると思うんですよね。
「#ピアニカ動画フェス」なんですよね? 「#ピアニカ動画フェスティバル」ではないんですよね?
いや〜、ややこしいって。(笑) 絶対間違えてる人いるって。その辺り、少しは間違えて応募していたとしても、何とか「忖度」して審査してあげて欲しいなって思います。……「忖度」、だめ???
ええっと、それから、ですね。(まだ文句があるのか!?)
公式サイトには「投稿動画会場」というページがありまして、応募する際にはそのページに動画を載せていいかどうか、ちゃんと許可の有無を回答する項目があったんですよ。
それで、「掲載許諾いただいたご応募作品はこちらのページに公開させていただきます。」って、ちゃんとサイトには書いてあるんですよ。
でも…………ぜんっっっぜん載らない。
応募期間の初めのほうに投稿された動画は載ってるんですが、それ以降、一向にページが更新されない。
応募期間が終わってから更新する手筈なのでしょうか。でも、動画投稿系のイベントは応募期間中に随時更新しなきゃあ色々「遅い」んじゃないかと私は思うのですが、皆さんいかがお考えでしょうか。
賞品が付くとは言っても、やはりフェスティバルですから、投稿動画会場に集約された色々な演奏動画を見て、応募者や鍵ハモ愛好家同士でわいわいするっていうのが、イベントの本来のメインなんじゃないのかと思っていたんですが……。
私たちはもちろん、ヤマハにとっても初めての取り組みだったと思いますので、もし第二回が開催されるようなことがあれば、改善できる部分は是非改善していただけたら幸いです。よろしくお願いします運営様。
「ピアニカ動画フェス」徹底分析 〜MONICA MUSIC FACTORY独自調査による
さて、ここからが私の仕事です。
公式サイトの「投稿動画会場」が更新されていないこともあり、私が色々な手段で応募された動画をかき集めてきたので、これで本当に全部かどうか自信がないのですが……。
私がざっと調べた限りでは、今回の「ピアニカ動画フェス」の応募件数は「44件」でした。
掲載許可を出していない方とか、動画を一般公開にしていない方とか(一般公開しないと審査の対象外なんだけどね……)、そもそも私が動画を見落としていたりとかあると思うのですが。
つまり、およそ50件の応募があったということです。そして賞品が出るのは3名様。50分の3ですよ、皆さん。
ただ、私自身のイベント参加の目的は賞品ではありません。
なにせ、鍵ハモのアレンジ楽譜を売り始めたり、情報収集と発信に努めている身ですので、「鍵ハモ業界」のひとつのマーケティング調査も兼ねて。
これら全ての応募作品について、独自に「分析&データ化」してみました。
分析の仕方は、ヒップホップ界の大物・R-指定さんや、YouTuber界の大物・はじめしゃちょーさんなどを参考にしています。
個人的な興味と独自の判断基準に基づいた、完全なる「自己満」データです。応募者の方はイベントの余興程度に、もんのすご〜くお気軽な気持ちでご覧いただけたら幸いです。
【表1】応募作品の傾向分析
はいどーーーーーん!
深夜0時に応募が締め切られてから、ジョバンニが一晩でやってくれたデータ集計の結果だよーーーーー!
皆が演奏なり動画編集なり頑張ってる中で一人だけ「本気出す方向性」間違えてるーーーーー!
【表1】では、実際にどのような趣旨の演奏動画が応募されたのか、作品の「音楽的傾向」を数値化しています。
x軸は音楽の"スタイル"。
選曲のみで判断すると相当偏ったデータになってしまうため、プレイヤーの「奏法」も判断基準に入れました。
例えば、同じポップスの曲を演奏しても、ビブラートの入れ方だったり発音の仕方だったり、プレイヤーの音楽性によって楽器の演奏の仕方がかなり変わるんですよ。
ヤマハといえば「音楽教室」が有名ですけど(私も「ヤマハっ子」です)、通っているコースが「ピアノ」コースか「エレクトーン」コースかで、あるいは指導する先生の専門ジャンルによって、個人が身に付く音楽性に大きく違いがでるんです。
非常に大雑把に言えば、「クラシック」が得意か「ポップス」が得意かで、同じ曲を演奏してもプレイヤーによって全然演奏の中身が変わるんです。
そして、y軸は作品の"スタンス"。
判断基準は、主に「演奏者のパフォーマンス」と「動画の演出」の二つのポイントで判断しています。
特に近年は、コロナ禍での「リモート演奏」ブームなど、動画編集をする方がかなり増えてきましたので、とにかく演奏している姿をバーン!と見せるか、編集にこだわったり踊りを入れたり、映像作品としての演出に力を入れるか、人によって演奏動画の作り方は大きく違いが出るのではないかと思います。
データを見ていただくと分かりやすいんですけど、クラシック系の演奏をする方はやはり「演奏一本で勝負するぜ!」という方が多めです。
……じゃあ逆に、「ポップス系の人たちは、動画の演出にはこだわるけど演奏にはこだわらない」のでしょうか。
決してそんなことは無いですね。
今回のデータは老若男女関係なく同じように集計を取っているんですが、子どももシニアもママさんもサラリーマンも、皆……上手い。
演奏も魅せ方もめっちゃ上手い。音楽に性別や年齢は全然関係ないや! と実感させられる深夜三時でした。
それぞれの個性と得意分野を存分に発揮した、力作揃いの「ピアニカ動画フェスティバル」でした。
【表2】ヤマハ最新作「大人のピアニカP-37ERD」の使用率
そして【表2】では、今回のイベントが開催された最大の理由であろう「大人のピアニカP-37ERD」が、実際にどれほどの応募者によって演奏されたのかを集計してみました。
……これ…………運営に怒られるんじゃなかろうか??(ビクビク)
動画に用いるピアニカの機種は指定されていないので(応募要項にも新旧問わないと書かれている)、もちろん「P-37ERD」を使わなきゃダメってことはないんですよ。
ただ、このイベント自体が実質「P-37ERD」の販促イベントである以上……うーん…………いや、何も言うまい。(ほぼ言ってるようなもんだろ!)
でも、つい数ヶ月前に販売開始された商品なのに、楽器の使用率が全体の4分の1というのは相当すごいのでは?
グループ演奏だけど、チーム全員でちゃんと楽器を買い揃えて、お揃いの状態で演奏していた動画も見掛けました。す、すっげえ……。
あとは、これはデータは出しませんでしたが、「演奏動画撮影テクニック講座」でのミッチュリー先生のアドバイスに基づくなら、マイクやミキサーなどの録音機材を使用したかどうかが審査にどれほど影響が出るのか、非常に興味がありますね。私はスマホで直撮りしたけども(おい!)。
もし次回開催があったら、皆さん、是非ヤマハの「ウェブキャスティングミキサー(AG03、AG06)」を使って本格的な録音にトライしましょう!
「ピアニカ動画フェス」まとめ
以上、MONICA MUSIC FACTORY独自の視点と調査に基づく「ピアニカ動画フェス」分析レポートでした。いかがでしたか?
これは完全に、個人的な興味に基づいて分析された「自己満」のレポートなので、これらのデータによって、例えば動画の審査の基準が判明するとか、応募作品の良し悪しがわかるとか、そういった類の内容では決してありませんので、その点だけはご承知おきください。
(特に【表1】は個人の判断によって作成されたデータですので、例えば「私(僕)のあの動画ってこの表の中の「どれ」ですか?」などのお問い合わせには一切お答えしかねます。)
それぞれの「鍵ハモ吹き」が独自の音楽性やスタンスを持っていて、鍵盤ハーモニカという「楽器」が音楽の表現の仕方を支配するのでは無く、「皆さん」がすでに持っている自由な音楽表現が、鍵盤ハーモニカによって形となって現れているのだと、応募作品を視聴していて感じました。
とても自由な、可能性にあふれた楽器ですね、鍵ハモ。
私も、今回のイベントを通して「鍵ハモ」がさらに好きになりました!
また、今回のイベントはヤマハ主催の「ピアニカ」のイベントでしたので、もし別の楽器メーカーの(鈴木とか鈴木とかメロディオンとか……)類似のイベントが開催されたら、是非私も参加してみたいと思います。
さあて。もっとたくさん「両手弾き」の練習をしよう〜っと。(自分の動画に対する最大の反省)
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最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!
それでは、またお会いしましょう! ぐっばいニカ〜🎹
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