コンビニで栗拾い 第二弾
コンビニスイーツが台頭している。
さらに、コンビニと大手のお菓子メーカーや有名チョコブランド、有名パティシエがコラボして生まれる商品が増えているような気がする。
それだけ期待している人が多いのだろうし、工夫を重ね、ほかとの違いを出さなければ生き残れない、甘さを追求するお菓子には世知辛い”ウラの顔”がありそうだ。
それはさておき、僕の好きなモンブランについても、コンビニスイーツ界では、重要なポジションにいる。それはつまり、モンブランは売れる、ということかも知れない。
どんどんやってほしい。
かつて、大手コンビニ3社のモンブランを食べ比べをしたことがあったけれど、これが意外と明確に、味や食感に違いがあった。ゼラチン質でぷるんとしていたり、見た目よりもクリームが硬かったり。
3社について、僕はついつい比べてしまう。もちろん、どこも同じようで全く違うのだ。
個人的な印象だけれど、Sは常に”一歩先”にいる感じだ。数年前、一斉にどのコンビニもカップ入りのモンブランになったけれど、Sはカップになっただけではなく、有名パティシエとコラボしていた。(たぶん、カップに入れ始めたのはLかなぁなんて考えている)
モンブランどら焼きも、他社に先駆けて売り、マリトッツォ(懐かしい!)のモンブランは、結局他社からは出てこなかった(はず)。
常に一歩先にいるSのモンは、今年はパンケーキだった。値段もまぁまぁ。ケーキよりも食べた感がある。個人的にはマリトッツォの復活を願っているけれど。
クリームが美味しいLは、モンブランもかなりこだわっている。こだわっているから、ほかのお店に比べて小ぶりなものが多い。しかし、3種の栗素材を組み合わせたスイーツや、有名カフェとのコラボもお洒落だった。ちょっと上品なんだよね。
そして、今年躍進しているのはFだ。
店を挙げて栗拾いをさせようとしている。モンブランのような生ケーキだけでなく、チルドのケーキ、パウンドケーキ、アイスクリームにドリンクなど、ここぞとばかりに栗が転がっている(実際には、棚に並んでいる)。
Sを追いかけて発売した(だろう)どら焼きは、「さすが!」のひとことだった。だって、あんこが入っていたのだ。Sは入っていなかった。
どら焼きにはあんこ、そうそう。そしてマロンクリームとホイップ。皮もSに比べてモチモチしていた。
そして、Fでしか買えない商品に「フラッペ」があるが、そこにも栗が登場した。正直、栗と氷は合わないと思っていたが、そこはフラッペ、きちんと設計されていた。
冷凍ケースから出し、レジで買って、ケースを揉んで、ミルクを注ぐ。肌寒い帰り道に、フラッペを両手持ちながら溶かしつつ飲む。身体には良くなさそう(冷たい)。
栗、と言われてふむふむ栗だね、と飲んでいたのだが、口の中でサクサクした歯応えがあった。それはクッキーのようで、栗や氷以外の固形物を組み合わせる発想に驚いた。
美味しい。
栗のお菓子が増えてきて、コンビニ各社の“技”のようなものが見えてくるようになった。栗は素材としての人気が高いので、色々なお菓子にチャレンジできるのかも知れない。
どこも同じようで、実は少し違う。
中の人はそれを日々意識しているけれど、消費者はそこまで考えられないなとも思う。
ちなみに、一歩先ゆくSは、1ヶ月程前には栗のパンが充実していた。どれも食べたが、特に栗のクリームパンが美味しかった。(ダジャレを言いたい訳じゃない)
投稿を走り書きして、電車を降りて職場に向かう。途中にあるFに立ち寄ると、なんと栗を使ったフィナンシェがあった。知らなかった。
フィナンシェは、“お金”のお菓子だ。金塊を模した形、そして色も黄金色である。縁起を担ぐための、晴れやかなお菓子。
そしてまた、僕はコンビニで”栗菓子を繰り返し”買ってしまうのだった。(ダジャレ)
第一弾はこちら
おわり