ひたすらに静かな交流があった #書もつ
毎週木曜日には、読書の記録を書いています。
毎週のように読書記録を書いていますが、僕がどうやって本を探しているかというと、好きな作家さんはもちろんのこと、その隣だとか、話題になった本なども見ています。実用書のジャンルだと、いいなと思った本の中にある参考文献などを選びます。
あとは古本屋で、「東西南北の苗字の作家さん」とか「自分の名前が入った作家さん」とかテーマを決めて選んだりしています。
でも、たまには誰かに聞いてみたり、適当に選んだりしてみたくなるものです。そこで、こんなガチャを作られた方の記事を紹介したいと思います。
この投稿を書かれたくめさんは、本屋や図書館好き。確かに、本屋の圧倒的な平積みアピールや、いろいろな図書館の佇まいなど、僕も好きなところがあります。
これ、なんだか意外といい本出るんですよ(失礼な奴だな笑)。Amazon直結だから、そのまま買うこともできるというスグレモノです。
ぜひ、試しにやってみてください。
今回の記録は、このガチャを使って知った、ひとりの「型にはまらない」人の生き方。
京都「私設圖書館」というライフスタイル
田中厚生
京都にある、私設の図書館を作られた方の自伝。図書館の開館にまつわる自身の生き方から、実際の運営、館内ノートで分かるお客さんたちの息づかいなど、丁寧に書かれています。本が好きで、自分が居たい空間を作り、多くの人にも提供するという、本好きの夢を叶えたような物語でした。
いわゆる「型破り」はどんな世界にもいるのですが、淡々と語る本書の内容からは、とても上品で落ち着いた方という印象しかありません。
多くの方が、この図書館で過ごし、さらに家族になったり、子どもを連れてきたり。図書館という場を知らされなければ、カフェのようでもあります。
私語厳禁の室内では、一人一人が孤独に読書や勉強に励んでいるかと思うと、その実、同じ釜の飯ならぬ、同じ空気を共有した者どうしとして心の支えとなっていること、それはとても美しい発見でした。
会話をしなければ分かり合えない、そんな概念を超えた、図書館での静かな時間。利用者の声なき声を丁寧に描くことで、その場がとても豊かなものに感じられました。ちなみに、筆者の空想で書いているのではなくて、実際には据え付けられた記録ノートへの利用者による記述などを紹介しながら、考察を述べているので、とても信ぴょう性があります。
会話をしたり、何か能動的に関わりを持つことだけが交流ではないなぁと感じました。
きょうも、あの人がいる。
この人は、昨日も頑張っていた。
そんな気づきから生まれる、場への信頼と愛着が羨ましく感じました。京都という土地柄、学びの時間を過ごす人が多いのではないかと妄想してしまいます。
とある利用者が久しぶりに訪れて記した言葉に、
「人生の大切な決断や節目の時に訪れて、元気をもらいたい」
とありました。
そんな場所に成長している、この私設圖書館が羨ましく、そして訪れたい場所になりました。
よい本に出会いました。くめさん、ありがとうございました。またガチャしてみます!
静かな場所で勉強・・いまは図書館での勉強も難しくなっていますね。知らず知らず切磋琢磨している・・という環境もまた魅力的でした。海外の図書館で勉強してみたい!と思うサムネイルでした。infocusさん、ありがとうございました!
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