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熱中症からパニック障害!?

お久しぶりになりました。
今年の夏も連日の暑さで参ってしまいますね。
そんな私は昨年6月熱中症に罹り、中々体調が戻らず、今年の3月末まで在宅勤務をさせてもらってました。
お陰様で、4月から少しずつ出社を始め、今ではほぼ普通の生活に戻っていますが、これまで長期間体調を崩すようなことがなかった私にとっては、このまま良くならないのかな。。と正直不安だらけの日々でした。

彼女からも、折角だから落ち着いたらnoteに療養生活のこと上げてみたら?と言われていたので、書いてみようと思います。
まだ心療内科に通いながら治療中ではありますが、上手く症状と付き合いながら、普段通りの生活ができるようになってきたので、この辺で書いてみようかなと。
知らぬ誰かの役に立てば良いなぁと淡ーい期待を込めた自分用の備忘録です。


2023年6月:突然の熱中症

去年の夏もすごい暑さでしたが、私が体調を崩したのは、そのピークが来る前の6月上旬でした。
その日は、特別暑い日ではなかったのですが、湿度が高めで蒸し蒸ししていた日。
いつも通り出社し、会社に着くとガンガン冷房が効いていたので、涼みながらパソコンを立ち上げ、メールを確認しようとしましたが、なんかいつもと調子が違うなあという感じ。。
そしたら段々と身体が火照ってきて、何となく呼吸が苦しくなってきて、手先が痺れてきて。。と、「あ、これ熱中症だ」と自覚し、周りの人に伝え、デスクで休んでいました。
しばらくすると、寒気もしてきて、救護室に移動しようにも一人で歩けそうになく、後輩に肩を貸してもらいながら何とか救護室へ移動し、ベッドに横になりました。
その日変わったことと言えば、少し寝不足だったこと、朝ごはんをウイダーだけで済ませてしまったことです。
いつも朝ごはんは、お米と味噌汁を食べていたので、塩分やエネルギーが足りなかったのですかね。
その日は、彼女に車で迎えにきてもらい、病院で点滴を受け、検査をしてもらいましたが、特に大きな問題はないとのことで、少しホッとしました。
とりあえず安静にしていたら熱中症の症状は落ち着いてきたのですが、大変なのはそれから数日間でした。

熱中症を繰り返す1週間

翌日は少し症状が落ち着いていたので、ぼちぼち在宅勤務をしていましたが、やっぱり何となくフラフラするような感じはしていて、本調子ではない感じ。
できたら誰か家で看病してくれる人がいると安心だったのですが、彼女も中々仕事が忙しく、いつも遅い帰宅だったので、親に連絡して車で迎えにきてもらうことに。

そして実家に帰り、シャワーを浴びたのですが、浴室を出たら急に身体が震えてきて、また身体が火照り、手先が痺れ、呼吸が苦しくなり、同じような症状を再発してしまいました。
もう親も焦ってどうすれば良いかという状態になりながら、夜間診療を受け付けている病院を探してくれ、病院でまた検査をしてもらいましたが特に大きな問題はないとのこと。その日もとりあえず点滴を受け帰宅しました。
それから数日経っても同じような症状を繰り返し、1週間で4回点滴を受けました。
毎度点滴を受けていても仕方ないなと思いながら、どうすれば良いかも分からず、とにかく安静にしているしかないと思い、部屋を涼しくしてひたすら横になっていました。そして、食欲も全く湧かない中、食べないとまた同じ症状を繰り返すのを分かっていたので無理矢理少しだけご飯を食べていました。
座っているのもしんどかったので、当然仕事は休ませてもらい、1週間寝たきり生活を続けていました。(そんな生活を続けていたら1週間で体重が5kg落ちました)

1ヶ月仕事休み→在宅勤務に

病院で、熱中症、夏バテに効く「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」という漢方をもらい、それを飲みながらほんとに少ーしずつ食べられるご飯の量が増え、初めほどの症状の再発は無くなっていました。ただ、1日の中でも、手先や胸が痺れる感じがしたり、ずっと呼吸が浅い感じがしたり、身体が重くフラフラしたりは続き、悶々とした日々を送っていました。
病院でも、「自律神経の乱れですね」とのことで、安静にしながら様子を見つつ少しずつ普段通りの生活に戻していきましょうという感じでした。
自分でも、熱中症の後遺症についてひたすら調べたのですが、熱中症になる前の対策やなった直後の対策について書かれているところはあっても、中々後遺症について書かれているところはないんですよね。
一応紹介しておくと、熱中症の後遺症の主な症状としては、脳機能障害や、倦怠感、めまい、頭痛などが長期間続くことがあるようです。ただ、後遺症に対する直接的な対策はないみたいで、一般的な自律神経の乱れへの対策しか見つかりませんでした。

こんな状況でしたので、上司からも休職について助言を受けましたが、私自身今の仕事は好きで、仕事に対するストレスはなかったので、気持ち的には早く仕事に復帰したいと思っていました。ただ、去年の夏の暑さを思い出してください。ほぼ梅雨のない連日の酷暑でしたので、今の身体での出社はまず無理と分かりきっており、何とか在宅勤務から始めたいなと思っていました。

正直、1、2時間体を起こしているのも辛かったので、在宅勤務さえままならないとは思っていましたが、上司に相談したところ、休みながら仕事できる時間に少しだけ作業してくれれば良いよと言ってくれたので、1ヶ月の休暇を経て、7月中旬から在宅勤務で復帰させてもらうことにしました。
今思えば、なんて理解のある上司なんだろうと泣きそうになります。こんな恵まれた環境で仕事させてもらえることに、感謝しかありません。

ようやく暑さのピークが過ぎ…

それからもひたすら暑い日は続いていたので、全く外に出られないままでしたが在宅勤務を続けていました。
相変わらず量もそんなに食べれていなかったので、体重は落ち続け、最終的には10kg弱落ちていたと思います。
とは言え、ずっと家に篭っているのも心身ともに良くないなと思っていたので、家の中を歩いてみたり、少しだけ家の前を散歩してみたりしてリハビリ的なことはしていました。でも外に出ると、呼吸が苦しくなってきてすぐ家に戻って休むを繰り返したり。。は続いていました。
ですが、当初の熱中症の症状は本当に少ーしずつ少なくなっていたような気はします。

暑さのピークが過ぎていった9月頃、いろいろな方からもらっていた飲みや遊びのお誘いに対して、「熱中症良くなって秋になったら!」と回答していたので、そろそろ回復したいなというところでしたが、正直どうも10月に入っても治り切りそうにないな。。という感覚を持っていました。

会社に在宅勤務の申請をする際にも、さすがに暑さのピークを超えて10月になれば復帰できるだろうと考えていたので、在宅勤務は7月中旬〜9月末で申請していました。
しかし、9月末になっても相変わらず身体の重さ、手先と胸の痺れ、身体の火照りの症状はなくなり切らなかったので、いろいろ調べましたが、多分熱中症の後遺症で自律神経失調症になったのかな?と思っていました。
そんな中、ふとニュースを見ていたら、当時ジャニーズの性加害問題のことが取り上げられていた時期で、もしかして今までの体調不良はこれが原因!?となる出来事があったのです。

広場恐怖症?パニック障害?

当時、ニュースでジャニーズの性加害問題について報道されていた時期で、藤島ジュリー景子さんがよくニュースに出ていました。藤島さんは、パニック障害を患っていると何となく耳には入っていました。
そんな中、プロゴルファーの菅沼菜々さんという方が、新幹線や飛行機、電車などの逃げられないような空間で強い不安や恐怖を感じ、過呼吸などの発作が起きてしまう「広場恐怖症」を患っており、毎度試合会場へは、お父さんの運転で向かっているというニュースをたまたま耳にしました。これを聞いた時何となく、今の状態で電車通勤できるわけない、人混みが何となく嫌だという感覚が似ているなと思い、ふと広場恐怖症について調べてみると。。。目から鱗でした。
ここ最近、私が悩んでいた症状とたくさん当てはまるものがあったのです。
どうやら、広場恐怖症はパニック障害の一種だそうで、「広場=公園のような広い場所」という意味ではなく、電車の中、コンビニなどで並んでいる時、人混みなど、そこから逃げられない、助けが得られないと感じるような場所で、脳による誤った防衛反応により強烈な不安を感じ、過呼吸などの症状を起こしてしまう病気だそうです。
これが私にとっては、「暑い場所=外」に行ったら、また熱中症のような症状が出てしまう、症状が出たらすぐに横になれないといけない、家から距離のあるところに行くのが怖い、外に出られないという感覚になってしまっている感じでした。
ずーっと熱中症の後遺症だとか、自律神経関係の体調不良だと思っていたので、予想外の方向にかなりビックリしました。でもそれと同時に、ようやく根本の原因が分かり、回復に向かえるかもしれないといった小さな希望を持てたのも良く覚えています。

心療内科・精神科へ

パニック障害は、心療内科か精神科へとのことだったので、とりあえず近所の心療内科・精神科を探して行ってみることにしました。
よく精神科行くのは不安と聞いたりしますが、私もその気持ちがよく分かるタイプでした。
通ってる今は、別に全く不安に思うことなんてないと思うんですが、精神的に不安を抱えているときは中々そうには思えないものだと思います。

彼女に付き添ってもらいながら病院に行くと、不安障害(不安障害の一種がパニック障害)と診断され、SSRI(抗うつ薬)という身体の中にセロトニンを増やすための薬と、頓服として使用する抗不安薬を処方されました。
パニック障害かもと分かってから、散々ネットや本で勉強したのですが、基本的にパニック障害はSSRIをベースにした「薬物療法」と、あえて不安を感じる状況に身を投じて、不安な状況に身体を慣らすなどの「精神療法」による治療を行うと良いとのことでした。
ただ、この最初に処方されたSSRIは、飲むと急激に身体にセロトニンが増えることで、しばしば吐き気、下痢、腹痛などの副作用が出るようで、私もこれに相当苦しめられて、結局薬を飲むのをやめてしまいました。
折角治るかもと希望を抱いた中で、またどん底に落とされたような気分でした。

ただ結果的には、先生にその旨を伝え、別のSSRIを処方してもらったところ、最初の薬ほどの副作用は出なかったので、そこからしばらく薬が続けられ、症状は快方に向かっていきました。
6月〜9月の間は全く治る気配はありませんでしたが、涼しい季節になり、薬物治療を開始した10月下旬から12月の間には、薬の効果も段々感じてくるようになり、年明け頃にはようやく近所に買い物に行ったりはできるようになっていました。
最終的には、繁忙期だったこともあり、3月末までは在宅勤務を続けさせてもらい、区切りの良い4月から少しずつ出社もできるようになりました。
今は、とにかくよく寝てちゃんと朝ごはんも食べて、ストレスを感じない生活を心がけながら、病気と上手く付き合いつつ生活できています。
そして暑いので、とにかくまた熱中症にならないよう気を付けている日々です。最近はほとんど発作も出ないので、何とかこのまま夏を乗り越えられたら、少しずつ減薬していけるかなと思っています。

結局きっかけは?

パニック障害は突然発症するものらしく、大体100人に1人くらいがかかる病気らしいです。
こうなったきっかけは何だったのだろうと今振り返ってみると、仕事は楽しくやっていたのですが、気づかないうちにストレスを感じていたのかもしれません。
実は昨年6月に熱中症になる前、5月下旬に彼女がコロナのような症状で体調を崩していました。私は仕事に行きながら、定時に上がって、すぐ帰って彼女の看病をして、自分は絶対にうつっちゃいけないと結構なプレッシャーを感じて生活していました。日々の気づかないストレスに加えて、身体も気持ちも休まることがない1週間だったので、それが溢れたような感じになってしまったのかもしれません。
なので、今振り返ると、どこまでが熱中症で、どこからがパニック障害だったのかは正直分かりません。
ただきっかけは何にせよ、ここまで長く体調を崩してしまうのは生まれて初めてだったので、本当に健康第一だなと思った一年でした。
よく寝て、よく食べて、なるべくストレスを感じない生活を送るのが一番だと思います。

最後に

とにかく熱中症もパニック障害も、なった時は「まさか自分が」という感じでした。
ましてや、これまで大きな病気もなかったので、風邪とかコロナとか健康診断で気にするような内容以外でこんな形で体調を崩すとはという感じでした。
私の周りで、私と仲良くしてくれる人たちには、とにかくストレスを抱えすぎて身体を壊すことがないように願っています。
まだお酒は飲めないけど、喜んでシラフでお話し聞くので何かあったらお誘いお待ちしております。

これを見てくださった、一般の方、熱中症にかかってしまった方、パニック障害にかかってしまった方、どなたかの目にとまることがあって、もし少しでも参考になるような情報を提供できていたら幸いです。

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