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“ただ悲しい出来事だった” では終わらせない。
弟が旅立ってから1週間。
もう1週間。
まだ1週間。
そんな不思議な感覚の毎日。
現実を受け止めてはいるし、
理解もしているんだけど
遺骨を見ていると、
なんでこんなものがあるんだろう?って
信じられない気持ちになる。
本当に不思議な感覚。
でも、一瞬一瞬
その時の素直な感情を受け止めて
しっかり感じ切っているからか
あの日の絶望感はもう乗り越えた気がする。
だって、今はもう同じ感覚にはなれない。
泣いてばかりだった日々も
泣かない時間のほうが多くなってきた。
たぶん今までで1番身近な死で
ものすごいショックなのに
1番前を向くのが早い気がする。
それはやっぱり自分の感情に蓋をせず
しっかり感じきっているからで
お母さんたちとたくさんお話して
共感しあって寄り添いあっているからだと思う。
もちろん完全になんて立ち直れていない。
こんなすぐ立ち直れるわけがない。
いつも通りの自分なわけがない。
それでもだんだんいつもの日常に
近づいている気はする。
今日はお母さんと市役所に行ってから
海に行ってきた。
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少しの時間だったけど
おだやかな波を眺めて、風にあたって
広い空を眺めていたら少し癒された。
悲しい日々の中でも
こういう時間を作ることは大切だな。
悲しいだけじゃないんだ。
感じたいものは、自分で選べる。
そしてね、わたしは今回の出来事を
“ただ悲しい出来事だった” では終わらせない。
終わらせてやるもんか。
悲しみの中でたくさんの人の優しさと愛に触れた
たくさんの気づきがあった。
それは弟からの最大のギフトだと思う。
悲しいだけで終わってたまるもんか。
かわいそうな自分になんてさせない。
かわいそうな家族になんてさせない。
悲しい中でも前を向いて歩いていこう
そう決めました。
1週間でこんな風に思えてすごい。
嬉しいな。
まだまだやることはあるから
今まで何もしてあげられなかった分、
今できることを弟のために
そして自分のために、しっかりやっていくよ!