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難病の弊害〜自力で対処療法〜

続きになります。
(私の難病①から読んでもらうとわかりやすいかと思います。)
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夏休みが終わって、季節も秋に変わろうという頃。
私達家族の生活も通常に戻りつつあった。
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朝は普通に起きて、朝食を作り、子ども達を見送る。
家事は掃除、洗濯、夕食作り。
その他諸々をこなす。
習い事は、水泳は旦那、英語とピアノは私が送迎と全てではないが、自分がやる事が増えてきていた。
家事や育児以外の時間も横にならなくても大丈夫な日も増え、気候のいい時には外に出て、散歩することも増えてきていた。
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ある日、近くの大きな公園まで行き、読書でもしようかと思い、歩いて向かった。
行きしなはいつも通り歩いて公園に行けたし、公園での読書も気持ちがよく、また来たいとまで思っていた。

しかし、公園からの帰り、急に足が重くなり、痺れや膝の痛みが出てきた。
家に帰れないかもしれないと思ったが、近かったこともあり、何とか引きずりながらも帰ることができた。

家にかえってからも足が重いのは変わらず、立っていられなかった。
その日の家事は旦那に任して、次の日主治医に診察してもらうことになった。

我が家から主治医のいる専門病院までは車で約30分。
いつもは自分で運転していたが、その日は運転できないので、義両親に連れて行ってもらった。

診察の結果、全身性強皮症の症状には当てはまらない。気になるなら整形とか他の科で見てもらってほしいと言われた。

その時まで、身体の異変は自身の難病が原因だから全て主治医に言えば何とかしてくれると思っていた。でもそうじゃなかった。
主治医は免疫科の医師であり、専門の範囲でなければサジを投げるのだと。
冷静に考えれば最もだと思うが、その時の私はショックだったし、一気に不安が押し寄せた。
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他の科を受診するにしても、どこに行けばいいのかわからない。
整形に行く?
いや、でも身体の不調は難病のせいだよな。
ワクチンの後遺症なのかな?
でもそんなの証明してくれる医師なんているのかな?
自問自答する毎日だった。
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そうこうしている内に、足の症状は治り、またいつものように家事育児をすることができるようになっていた。

気候が更に冬に近づいてきた頃、今度は船酔いのような目眩に襲われた。同時に慢性的な頭痛も続いた。
数日経っても治らず、主治医に連絡しようかとも思ったが、以前言われたことがネックになり、自分で他の方法を考えることにした。
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目眩について、ネットで調べてみた。
すると、目眩には何種類かあり、それぞれ原因が異なるという。
私のように、船酔いのような目眩は首のコリが原因のこともあるという。頭痛にもコリが原因な頭痛もあるということがわかった。

しかし、心配だった私は、一度脳神経外科でMRI検査をすることにした。
検査結果は異常なし。
私の読み通り、首や肩のコリが原因だということがわかった。

それからはコリをほぐすために、ストレッチやマッサージ器具を使い、症状が落ち着くまで自力で頑張った。
気づけば頭痛も目眩も感じなくなっていた。
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この経験から、おそらく今回の頭痛や目眩も全身性強皮症の弊害の一部なんじゃないかと思うようになった。
全身性強皮症は皮膚が硬くなる病気である。
外側の皮膚だけでなく、内臓にもそれがお及ぶ。
それは血管も同じ。
血管の皮膚が硬くなり、通常勢いよく流れている血液が遅くなる。
その影響で、首のコリが発生。頭痛や目眩が起こったと推測。

その考え方でいくと、以前の足の不調もそのせいなのかもしれない。
今まで長い距離を歩かなかったのに、急に歩いたから足の不調が起こったのかもしれないと。

全ては私の推測だが、そう考えることにした。

それと同時に、主治医からサジを投げられたと思っていたが、本来全身性強皮症の影響だったとしても、身体全体に影響が及ぶので、その時その時に対処していかなきゃいけないのではないか。
難病ってそういうものなのかもしれない。
そう思うようになった。
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それからというもの、身体の不調を感じた時(急を要するもの以外)は自分で調べてみることにした。

次回は、身体の不調を自力で治した例として、不眠症を克服した実体験を綴っていこうと思う。

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