R6 予備試験再現答案 民事訴訟法
第1 設問1
1 時機に後れた攻撃防御方法の却下の要件は、①時機に後れた提出であること、②故意または重過失によること、③訴訟の完結を遅延させること、である(以上、157条1項)。
2 ①時機に後れた提出であるかどうかは、一般に、攻撃防御方法の性質や訴訟の経過に照らして、より早期に提出することを期待できる客観的事情があったか否かにより判断する。もっとも、弁論準備手続(168条以下)では証拠調べも可能であり(170条2項)、争点と証拠の整理の実効性を図る観点から、弁論準備手続を経