読書日記:夏への扉 求める未来へ
前回の投稿が4か月前になり、随分と投稿の間隔が空きました。
私は2024/12/24に統合失調症で閉鎖病棟に入院し、2/29に退院していたのです。今も自宅療養期間中で働くことができません。
入院から退院までデジタルデトックスをしていたので、パソコンはおろかスマホも満足に触ることができませんでした。
それが投稿が空いた原因です。
しかし、入院中にいろんな本を読むことができました。
・エクソシスト W・P・ブラッティ
・ローズマリーの赤ちゃん アイラ・レヴィン
・逃げ道 ナオミイシグロ
・魔性の子 小野不由美 (十二国記シリーズ)
・黄昏の岸 暁の天 小野不由美 (十二国記シリーズ)
・おいしいごはんが食べられますように 高瀬準子
・+1㎝ キム・ウンジュ/文 ヤン・ヒョンジョン/イラスト
・ニューマン枢機卿の黙想と祈り
↳エクソシストで紹介されていたので、Amazonで購入した
・ぎんなみ商店街の事件簿 sister編 井上真偽
↳病院から借用して読んだ本、brother編もあるが図書館になかったので読んでいない
計9冊になります。
そこそこ読書できていたでしょう。
退院して読み始めたのが、ロバート・A・ハインラインの「夏への扉」です。入院前、ちょうど劉慈欣の三体を読み終えた頃にあったkindleのセールで購入していたものでした。
私はハインラインの「月は無慈悲な夜の女王」が大好きだったので「夏への扉」への期待も高かったです。
それに働いていた図書館の上司も「夏への扉」の映画を観たが面白かったと言っていたのを覚えていました。
主人公はダニエル(ダン)という名前で、愛猫の護民官ペトロニウス(ピート)がいます。
本の表紙にも‘’男性‘’と‘’猫‘’と‘’扉‘’が描かれており、猫がでてくることは想像することができました。
名前に護民官という肩書きが付いているのがユニークです。
ダンの家には11の扉があり、猫用の扉を合わせると12あります。
冬になるとピートは、猫用扉から雪が見えると引き返し、ダンに人間用の扉を開けろとせがむのです。
まるで11ある人間用扉の中の1つが夏へ通じているという固い信念を持っているかのように。
ダンはピートが納得するまでついて回りドアをあける巡礼の旅をするのだと、本のはじめに書かれていました。
まさに「夏への扉」までの巡礼の旅だと思いました。
1970年12月3日には、ピートだけでなくダンも「夏への扉」を探していると書かれています。
この本はタイムトラベルを扱ったSFです。その為、年代や日時は大事な要素です。
ダンの探している「夏への扉」とは何を指している言葉なのか私は読み進めるのが楽しくなりました。
ダンはとある事情で冷凍睡眠に入り、30年後に目覚める手続きをして時間旅行をします。
もちろん30年後の世界も描写されています。
そして最後にはダンは自分の探していた夏への扉を探し当てるのです。
ダンの探していたものはとても良い物でした。
ダンのした時間旅行は本当に同じ世界線なのか、それとも平行世界(マルチバース)にタイムトラベルしたものだったのかは私にはわかりませんでした。
それでもこの本は面白く、久しぶりにブログを更新したいと思えるものだったのです。
ネタバレしないようにブログを書くのも不完全燃焼な気がしますが、このへんにしておきます。
ご一読ありがとうございました。