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子供の叱り方

娘を叱ってから2時間が経過した今、ようやく冷静になり、色んな感情が自分の中で渦巻いている。

きっかけは、娘が家の手伝いを予定の1時間以上も怠慢して、スマホで遊んでいたことから始まる。

本人にスマホを置くように伝え、手伝いを促すが、スマホのゲームが途中で止められないと、横柄な態度で拒んだ。

これは、この春からスマホを持たせるにあたって、親子間で利用ルールを取り決めていたのだが、娘がこのルール違反に抵触した瞬間だった。

自分は思いのほかカッとしてしまい、強引に娘の手からスマホを取り上げようとしたのだが、その拍子に娘の手に怪我を負わせてしまった。

経緯はどうあれ自分の強引な行為に反省をしている。
娘が約束を破ったのは事実だけれど、叱る時に怒りの感情にまかせてはいけなかった。
そして、感情的な行為を犯した父は程なくして娘に謝罪をした。

こんな出来事を通して、2つの思いが自分の中で交錯した。

1つは、娘には相手が誰であっても約束やルールを守れる人間であって欲しいと切に願っている自分の気持ちに気づいたこと。
自分は、人との関係において、信頼というのは築くのは難く、壊すのは易いと思っている。
それに、人を大事にすることが、人に恵まれることに繋がることを知っている。
まだ実感できないかもしれないが、人との関係において誠実であって欲しいし、一線を越えてはいけない事があるということを知って欲しい。

もう1つは、頭にカッと血が上ると声を荒らげ、強引な態度で怒りをぶつけた自分が、自分の父の姿と重なること。
子供の頃、父のそんな態度や乱暴なところが嫌いだったはずなのに、どうやら当時の父と同じことをしてしまっている。
父と同じ血が流れていることを感じざるを得なくて、カッとした時の自分の行為に嫌悪感を感じる。
もちろん、自分はいつもそんな態度をしているわけでは無いのだけれど、そういう時は決まって、仕事が多忙で余裕がなく、ストレスが溜まっている時が多い。
誰でも疲れている時というのは、沸点が低い傾向があるかもしれないが、だからといって許されるものではない。
それに、それを口実に正当化する人間にはなりたくないし、どんな時でも冷静であるべきと思う。

こんなほろ苦い夜を過ごしているわけだが、自分は自分の行為を戒めつつ、娘には今日の父の思いをしっかり受け止めて欲しい。

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