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世界の町を点々としてきた中で見つけた日本語の魅力


最近、日本語という言語の表現力の多さを実感しているところです。英語、中国語、スペイン語を学んできたのですが、母国語ほど複雑でクリエイティブに使える言葉は他に無いんじゃないかと思っています。今年に入ってから毎週一回、友人に頼まれて日本語を教えるという機会に恵まれました。彼女はお医者さんで英語が少し話せるのですが、日本語には苦戦中。それもそう、三種類の文字+アルファベットをごちゃ混ぜにした言語で、しかも漢字には音読み・訓読みの2パターンあるなんて…。数字の読み方も1パターンではないし、数の数え方も対象物によって変わってくる。覚えなければいけないことの量が半端ではない…。それでいて、主語なしでも意味は伝わるし、他の言語に比べて個性や感情を端的に表現しやすいのではないかと個人的に思っています。

日本語レッスン中

数か月前、ある人にジプシーと呼ばれました。数年おきに異動して、一箇所に留まっていられない。でも、転々としていく中で沢山の出会いがあり、そこで情報を共通し、お互いに学びを得る。何で同じ場所に腰を据えられないのだろう、と自分を責めたことは多々あありました。でも今分かることは、目に見えない何かに常に動かされていた、ということ...。それを知ってからというもの、私はワタシの役目を果たしているのだと受け入れられるようになりました。今まで苦手意識があり、ずっと軽視してきた日本語という言語の偉大さに気付かされると同時に、その言葉を母国語として生まれてきたことに、喜びと感謝に満ち溢れているところです。この気付きは、日本国外を点々としたからこそ得られたこと。今までたどってきた道は間違いではなったんだと思わせてくれる、ちょっと嬉しい発見でした。


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