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メキシコでデザイン関連のビジネスを立ち上げる: 異国での挑戦と奮闘

パッと思いついたらやらずにはいられない性格が、時に他人から見れば無謀とも思えることをしてしまうことがあります。スペイン語でのコミュニケーションがスムーズに取れないのに、メキシコでスモールビジネスを始めてしまった、ということもその一つです。

アメリカに住んでいたころは、まさか自分がメキシコへ移住してビジネスをするなんて想像もしていませんでした。自分の思うようにいかないのが人生であり、でも想定外のことが起こるのもまた人生です。私の場合、海外で生活してからは、こんなことばかり。「あぁ、そう来ますか…。」という感じで、あっさり対応できればいいのですが、未だに一つ一つの出来事に極端に反応してしまって、疲れてしまいます。

例えば、テキスタイルの職人さんに私が作ったデザイン仕様をもとに、アイテムを作ってもらった時のこと。品物を受け取りに行ったら、サイズもデザインも全く仕様通りじゃない、ってことが。3パターンお願いして、全てオーダー通りではなく、そのうちの2つに関しては、仕様通りのデザインは作れない、ということ…。そうなんだったら、作る前に言ってほしいのに…。以前にも仕立て屋さんで、オーダー通りに作ってもらえない、ということが。メキシコ人って、「できません」なかなか言えないのかな、と学んだのでした。

渡したデザイン仕様とは全くことなるサンプル

納品日に関しても、1週間後の約束が、2-3週間かかったり。なかなか前に進まずにモヤモヤする月があったり。品質に関しても、まちまちだったり。それ以外にもサイトのデザインがなかなか自分の思う通りいかなかったり、配送業者とのセットアップがスムーズにいかなかったり…。

最初はワクワク感で満たされていたのに、もう投げ出したくなる状況になり、ビジネスコーチを雇いました。始めて3か月目に入りますが、何とかこの状況を打破しようと思っています。

ビジネス以外にも、Momoの体調不良や人との別れなど、個人的なことでも荒波に揉まれてきました。海外生活が長くなると、大分タフになってくるのが実感できるのですが、連続パンチをされた感じで泣き崩れました。

そんな中で、以前営業に行ったホテルのマネージャーさんからご提案いただいていた商品が完成しました。先週、そのサンプルを見せに行ったらとても気に入ってくださって、今週またミーティングをする予定です。

新商品のサンプル。使用素材は綿とジュートのみ

気分やモチベーションを上げようと、昔アメリカでデザインしたスペースのイメージを振り返ってみてみました。このころは必至だったけど、同僚や上司に支えられて、プレッシャーに耐えつつもデザインの楽しさを実感しながら、各プロジェクトに取り組んでいました。ここで学んだことが今のプロジェクトにつながっています。

アメリカで働いていた頃のデザインサンプル‐1
アメリカで働いていた頃のデザインサンプル‐2
アメリカで働いていた頃のデザインサンプル‐3

あまりにも大きなビジョンを抱いてしまた為、今現在の自分/プロジェクトの状況とその理想とのギャップに正直心が折れそうになります。その反面、人生をかけて取り組んでいきたいことが明確になり、それに向かって少しづつではありますが日々取り組んでいけていることに喜びを感じています。

モモ、というミヒャエル・エンデの本をご存じですか? この物語に亀が出てきます。その亀はゆっくり歩いているように見えて、実はとても速いんです。今、ものすごくゆっくりと前進しているように見えますが、実はとても早く加速していたんだ、と後々に振り返って思えたらいいな、と感じている今日この頃です。

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