プラスチックフリーな生活
2020年の新型コロナウィルスのパンデミックによって、家での生活が長くなったころ、今まで興味のあったプラスチックフリーな生活について発信するようになりました。
プラスチックごみについて気になりだしたのは、高校生ぐらいのころ。
世界経済の発展にともなう生活の急激な変化に、自然と野生動物に囲まれた田舎で育った私は、ついていけなかった。。。
どうして、
いらない時でもスーパーでは買い物袋に入れてくれるの?
プラスチック容器はゴミになって、それからどうなる・・
世界中がゴミだらけになるのでは・・・・・。
リサイクルっていうけど、リサイクルセンターに行った後にどうなっているのかしら…。
と、ひとり、ぶつぶつと言いながら、考えていました。
それから20年が経ったころ、世界ではプラスチックごみ問題がやっと取り上げ始められた!なんでいまごろなんじゃい。プラスチック製品を大量に作るなら、捨てること考えて商品開発すればいいのに・・・・。と。長いこと思っていました。
企業は、お金がもうかれば、それだけでいいのでしょうか?ゴミ処理が、行政からの税金でまかなわれてるうちは、作って売ることしか考えない?
環境問題を真剣に考えている企業ってどれだけいたのでしょうか。
消費者もなんにも考えてない。
だから、行政も気にしてない。
そして、世界はプラスチックゴミで溢れた。
行政から、企業にゴミ廃棄について規制が始まり産業廃棄物が減り始めると、家庭からのゴミがさらに目立ち、消費者はやっとゴミに注目しはじめた。
買うのにお金がかかるけど、捨てるのはただ。
という、間違った消費者の思い込みが消費社会に拍車をかけて、企業にお金が入る仕組みが出来上がった。家庭ゴミは、税金でゴミ処理するんですよ。と、発信する人は、ほとんどいなかった。
私は、ある時ものすごいショックを覚えました。
スーパーの冷凍食品、冷蔵食品、飲み物、洗剤、化粧品など、ありとあらゆるものがプラスチックになった。
スーパーの中を歩いてプラスチックが使っていない商品を見つける方が難しい。こんなのおかしい。絶対におかしい。
十代のころに思っていた考えが、もくもくと頭をよぎる。
高祖父母が、
『みんなでぽいぽい物を捨てて、こんなの絶対におかしい。』
と、母に言っていたそうですが、私もおんなじ気持ちだった。
そして、そうだ!
私ができることから始めよう。
と、地味にプラスチックを減らす生活を心がけるようになりました。
シャンプーバーとコンディショナーバー
まず長いこと当たり前だと思っていたプラスチック容器に入っている日用品をプラスチックフリーに変えようと思いました。
調べてみると、イギリスには固形のシャンプーとコンディショナーがいろいろとある。
大手メーカーでは、『Lush/ラッシュ』と『BodyShop/ボディーショップ』。最近では、ニュージーランド発の『Ethique/エティーク』が、店舗で気軽に買える。さらに調べたら、小さな手作りショップで、いい感じの商品がたくさんあって、いくつか取り寄せて試してみました。
https://www.lush.com/jp/ja/c/shampoo-bars
使いごこちは、とてもいい。
ゴミは包装紙か紙箱のみ。
よく泡立つし、髪がきしきしすることもない。
逆に、液体シャンプーよりも地肌にやさしく、髪も柔らかくなったような。
もっと早くから知っていればよかったなぁと、思います。
固形コンディショナーの方は、1社だけ試してみました。
(もともとここ数年は、シャンプーだけしか使ってなかった。)
ヨークに行ったときに見つけたもので、
インターネットでも買えます。
最初は、べたべたする・・・
と、思いましたが、使う量が多すぎた模様。
少しだけ手のひらにのせて、毛先の方にだけなじませる。
固形なので、ほんの少しだけつけるだけで大丈夫。
髪がつやつやするし、しっとり感あり。
ドライヘアの人には、特に向いているかもしれません。
今は、エティークのノーマル&ドライヘア用を使い始めました。
いい香り。
洗濯洗剤と柔軟剤
衣類用の洗剤は、粉せっけん。
洗濯機にダメージが出ると聞いたことがあるので、先にお湯でしっかりと溶かしてから洗濯機に投入してます。
そして、柔軟剤はいろいろ試した結果、
『ワインビネガーをおおさじ1杯』
商品によって酢の香りが強い場合は、少なめに。
マイルドならちょっと多くても大丈夫。
おいおい、酢だけで平気なのか?
と、思われると思いますが、大丈夫です!
しかも殺菌効果で、洗濯機の中もかびにくいような。
いままで、柔軟剤の香りで頭が痛くなることもあって、無香料を買っていましたが、酢にしてしまえばその問題も解決。
料理コーナーにある普通の酢で、瓶入り。
洋服
洗濯をしたときに出るマイクロプラスチックの排出を減らすために、肌に触れるもの→頻繁に洗濯するものは、綿製品。
タンクトップやTシャツ。靴下、下着など、綿や麻にするだけでも、少しはプラスチック排出を抑えられるのではないかなぁと思っています。
また、洋服を意味もなく洗うのをやめて、洗濯する回数自体を減らすのも効果的かなぁと。
フランスでは、将来的には洗濯機自体にマイクロプラスチック除去機能の付いた物でないと法律により販売できなくなるようです。新しい洗濯機を買う時にはそういう機能が備わっているものを選んで買うことも重要かと。
掃除用洗剤
最近は、気軽にスーパーでも溶かして使う固形洗剤が売っています!
家にあるスプレーボトルに、固形キューブと水を入れて溶かして使います。
コロナになって殺菌効果があるものが欲しい・・。と思っていたら、除菌効果のある掃除用洗剤も売っていました。
キッチン、バスルームは、このタイプを使っています。
あまり汚れていないときは、重曹やレモンの濃縮液を使って掃除してます。
米のとぎ汁があるときは、ステンレス周りをそれで磨くとピカピカになります。
化粧品
化粧水はあまり使いません。
瓶入りのフェイスクリーム。リップバームを使用。
ハンドクリームは固形の缶入りを発見。
歯ブラシ
柄が竹素材のものを使っています。最初はにおいが気になったけど、すぐに慣れた。コルゲートのものは割高だけだけど、かなり長持ち。スーパーで買えるのも便利。
一つだけプラスチックフリーに移行できなかったのが、歯磨き粉。粒状、ペースト状と試したけど、なんとなく馴染まず。
どちらも黒い炭入りのを買ったのが、敗因だったかも。
結局、家に買い置きのあった従来のプラスチック製品を使っています。
掃除用品
食器洗い用のスポンジは、生分解性のものを見つけましたが、ボロボロと壊れやすく、不便かな。
プライパンや鍋を洗うのは、取っ手とブラシ部分が木製のものが便利。
トイレのブラシも試しに木製にしました。1年ぐらい使えました。
あとは、いらなくなったTシャツなど端切れに小さくカットしておいて、油汚れや床を吹くときに使用。
柄が好きでお気に入りのTシャツは、大きめにカットしてシンク周りを拭いたりしたあとに、そのまま洗濯機へ入れて洋服といっしょに洗って再利用しています。
コロナ対策で、タオルを人と使いまわししたくない場合は、ペーパータオルの代わりとして、バスルームやトイレに小さなタオルやガーゼにハンカチをたくさん用意しておいて、手を拭いた後はかごに入れて、そのまま洗濯機へ。
便利に無理なく生活に取り入れるには、機能性も備えていなければ続きません。今のところ、心地よく暮らせる範囲でプレスチックフリーの生活を心がけています。