1人喋りが難しい
私の言葉は誰にも届いていない気がする。特に自分1人の語りを聞いてもらう音声配信。
上滑りして、落ちていくような。
誰に向けて喋っているのか見定まらず、言葉が選べない。色んな方向に脈絡なく少しずつ投げてしまう。
これはつまり普段喋る時は相手に合わせて言葉を選んでいるということ。相手に合わせて自分の立場も変えているということ。
例えば同じ出来事に関して話すとして、その出来事には良かった面と悪かった面とあって、Aさんには良かった面だけを話し、Bさんには悪かった面だけを話すとか。そうすると2人からは違う立場の人に見える。
これはまあ極端だけど、それらのバランスを変えることはする。
例えばそれが今後控えている人から体験談として聞かれたならば良かったことを多めにするだろうし、逆に相手の状況的に妬まれるかもしれないと思ったら謙遜として欠点を多めに言う、みたいな。
他にも、相手が何かを否定してたら別にそれに思い入れがなくてもなんとなくその対象を擁護していることもある。これも相手の立場を見て自分の立場をズラしてる。
話がだいぶ外れちゃったんだけど、つまり人の目を気にしすぎてまっさらな自分の言葉を語るっていう経験がまだまだ足りてないんだなーって改めて思ったな。
そこで日記なんだろうね。
唐突にどうしたって感じなんだけど、ここで急に最近読んだ本、『さみしい夜にはペンを持て』がしっくりきました。
この本では自己との関係性を深めるための方法として日記を推奨しているんだけど、その中で、「会話というのはほとんど返事でできている」と書いてあった。
最初の投げかけだけがまっさらな状態で、あとはそれに関する言葉が続いていく。まあ最初の投げかけもまっさらとはいえ相手の存在ありきで内容を選んでいるだろうけれど。
だからこそ日記のなかでは自分1人の言葉を磨いていくってことなんだね。
あー、いつか自分だけの言葉を獲得したいな。周りに左右されないオピニオン。