【昔の話】料理下手な女って、マジでこの世にはいるんだよ・・・(元嫁の話)【お題応募#家事の工夫】
お題とはちょっと趣旨が違うようだが、他に該当する項目がないので、無理やりここに捻じ込んでみることにするw
●昔の2chスレが動画になっているのを見た、そして思い出したおぞましい記憶w●
youtubeを見ていたら、過去の2chスレを動画化したものが最近流行しているらしく、かつて自分もVipperだったこともあり、懐かしさもあってニヤニヤしながら作業中のBGVにしていたわけだ。
そうしたら、不味い飯しか作れない嫁のスレがネタになっていて仰天した。そういえば元嫁がまさにこのパターンだったじゃないか!と思い出したくないことをあれこれ思い出すハメになったのだ。それで、SNSにその動画のリンクを張りつつ、こういうのリアルにいたんだよ、的につぶやいていたら何気に反響があって、そうか、需要があるなら簡単にまとめて記事にしてみるか、と思い立った次第だ。
まず、きっかけになった動画はこれになる。
【メシマズ嫁】嫁の飯がマズかったので指摘したら、嫁がキレて実家に帰ってしまった。嫁実家から出頭命令が下されたので、嫁の料理持って行った結果…【2ch修羅場スレ】
https://www.youtube.com/watch?v=nko-XBf-ugg
これ、動画になるくらいの「名作スレ」らしいのだが、展開があまりに大仰ということで創作じゃね?という声もあったようだ。しかし、最終的には嫁実家の勧めから離婚決着となるので、こんなことから離婚になるの?と結婚生活の実情を知らない特に独身のVipperには舞台がかっていると見えたのかもしれない。
だが、この件は嫁が料理下手なだけでなく、そもそも発達障害持ち(もしくは精神障碍者)だった可能性がかなり感じられるものでもある(特に離婚へ至る際の、嫁が他者の意見をまったく聞き入れず騒ぎまくったあたり)ので、どういうルートを辿ってもこの夫婦の離婚は避けられなかったような気がする。たまたま「ホワイトシチューにホワイトチョコ」で旦那が嫁の異常さに気がついて発覚したから、こうして2chでネタになっただけだ、と感じるのだが・・・、貴兄はいかがだろうか?
で、もう時効だろうし(離婚して8年になるのでねw)、おいらも元嫁の奇行を書いてみようと思った次第だ。
●女の子は皆それなりに料理はできるもの、と思っていたおいらが青かったw●
まず、せっかくだし2ch風においらと元嫁のスペックを書いていこうかw
おいら:当時30歳。
4大卒、地方暮らしありのハマっ子。
身長175cm、普通以下のブサメン。
元嫁:当時22歳。
短大卒、大手石油会社勤務。大田区の実家暮らし
身長162cm、ぽっちゃり。顔のパーツがそれぞれデカい。
共通の友達の紹介で知り合った後、5年の交際の後に結婚した。
プロポーズは元嫁からで、おいらの部屋でごっつええ感じを見ながら肉じゃがで晩飯を食っていた時に「私たち、結婚しないの?」といきなり言われて、そうだよなぁから決めた。
・・・ただなぁ、今から思うと、この肉じゃがも、元嫁がカレーを作ると言って失敗したのをおいらが肉じゃがに作り直して食ってたんだよなぁ、この時点で黄色信号出ていたんだよねぇ・・・。
で、当然ながら、三十路に入ってからの彼女だったわけで、おいらだってそれまでに酸いも甘いもかみ分けてきていた、と。
中学の時に初めてできた彼女は、とにかくご飯を作るから、一緒に家で食べていってほしい、という人だった。後に「うちの婦長さん」になるその人は、母子家庭でいつも一人で生活をしていた。なので、料理も相当にうまく、その腕は昼飯だと作ってきてくれたおにぎりを食べた時にわかった。具の煮しめ(おそらく前日の余り物を煮たもの)がくっそうまくて、作り方を教えてもらったほどだった。今でも、あれほどうまいおにぎりにはお目にかかれていないと断言できる。
高校の時の彼女も、料理が好きな女の子だった。
付き合い始め、初めてやってきたおいらの誕生日を祝いたいから、と家に遊びに来てくれと言われて行った。そこではハンバーグやムニエルがテーブルに並べられ、ボウルに入っているサラダを見て、うわ、どこのデニーズだ?と驚いた。昭和の昔ではグラハム・カーの「世界の料理」でしか出てこないような「甘く煮たニンジン」まで添えられていて、こんなに豪華な飯は食ったことがない、と腰を抜かしたものだ。もちろんうまかった。
大学時代の彼女の料理の腕前はプロ級だった。あの人はとにかくパスタの大家で、例えば同棲していた半年の間、同じメニューが二度とは出てこない、という技の多彩さを見せつけられたものだ。ポロネーゼのような面倒くさい料理も嬉々として作り、晩飯はパスタで、翌日はラザニアの上に敷きオーブンで焼いて、といったことまでやっていた。香辛料の知識も豊富で、イタリア料理に限らず、和食から何からどんなものを出されてもうまかった。本人とはもう二度と会いたくはないが、パスタ料理を食わせてくれるなら青森まで行ってもいいかも、だw
で、二十代後半に、色々とあって、飯を作ってくれる彼女的な相手はいなかった。
そして更に仕事も絡んでややこしい状態になっていたところで、友達から元嫁を紹介される流れになった。はっきり言って、相手がどういう女なのかを底の底まで知る余裕がなかった間にプロポーズされた、という感じだったのだ。
つまり、この時点で負けは確定していたんだよなぁ、今から思うとさw
でも、こうして歴代の彼女を思い返しても、打率10割で料理がうまかった事実から、次もそうに違いない、と決め込んでも無理はなかったように思う。いや、全ては幻想だったということなのだがねw
●食えない酢豚が最初の違和感だった●
酢豚・・・、ああ、元嫁の作る酢豚かぁ・・・。あれの話をしないといけないんだなぁ・・・。
はっきり言って、一緒に暮らし始めるまでの間に、元嫁に対する小さいな違和感はいくつかあった。だが、長く暮らしていく間に話もするだろうし、これまで違う環境で生きてきたのだから、多少の常識の違いはあるもんだ、とおいらは自分をなだめてもいた。大学時代の彼女だって、同棲当初は違和感だらけだったじゃないか、みたいに己を慰めもした。
しかし、元嫁が新居で最初に作ってきた酢豚、アレは食えなかった。いや、調理している段階で既に雰囲気がおかしかったのだ、こちらが酢豚ならこういう匂いがして・・・、なんて想定していたものを全部ぶっ壊した臭いが厨房からリビングへ充満した。まさにお酢の工場、とにかく漂う空気はその類で酸っぱい、酸っぱいとしか言いようがないのだ。
テーブルに出てきた酢豚は、言われて初めてそうなのか?と思うレベルの別物だった。
あまりの酸っぱさに目も開けていられない、賽の目にカットされた豚のバラ肉は明らかに中まで火が通っておらず、ニンジンは箸で触っただけで固いままだとわかった。
そしてそれ以上に、もうもうと立ち込める酢の臭いだ。何をどうすればこんな惨状になるのか、頭を必死に回して考えたが、答えが出る前に顔を背けなければそこに座っていられない。しかも、知らないうちに涙がボロボロ流れている。鼻水も止まらない。呼吸をしようと口を開けば、そこから強烈な酢の臭いが体内に入ってくる。地獄を見た。
もちろん、せっかく作ってくれたものを食わずに判断するのも喧嘩になる(まんまファミマのツナマヨおにぎりの試食を拒否した小林シェフだもんねw)、と腹を決めて目をつぶり、その「自称酢豚」を口に入れたのだ。
ええ、強烈な酢の臭いに目が回り、思わず口元を抑えてドアから外へ出て、胃の中のものを近所の公園で全部戻しましたよ、ええ。
で、水道で口を何度もゆすぎ、部屋に戻って来る。
さすがにこれはないだろうと話を聞くと、元嫁はしれっと「普通に作った」という。中華料理屋でこんな感じにやっていたから真似をして、的なことも言っていたが、いやいや、どこの世界の中華料理屋だよ、とおいらは再び立ち上がり、厨房をチェックした。
新婚最初の晩飯、つまり材料も調味料も今回が1回目の使用だ。だが、それぞれの残量が異次元だった。特にお酢は・・・、500ml瓶の半分が消失していた。
そう、元嫁は、多くて大匙3杯(ケチャップを使うならもっと少なくてもいい)もあればOKな酢を、250ml以上ぶちこんでいたのだ。
そら部屋が酢工場になるわけだよ。
なんでこんなに酢を?と聞けば、テレビで健康にいいと言っていた、自分も酢は好きで何にでもかけて食べるから、とニコニコ笑いながら次元の違う異世界の話を始める。
これは大変だ、とおいらは「自称酢豚」をパックに移し替え(どこかのタイミングで全部を水洗いし、他の料理に作り替えて食おうと考えた)、そこからバラ肉だけを取り出して何度か水煮をしてから、玉ねぎと一緒に生姜焼き風にして晩飯のおかずにした。そんなことをして元嫁が怒り出すかと警戒していたのだが、ごはんと一緒に出すとうまそうにバクバク食っていた。一応、火が通っていない肉を放置しておくのも傷んでもったいないから、と言い訳を考えてはいたので、元嫁が喜んで食っている姿には救われたのだがw
●カレーもダメ、ハンバーグもダメ●
次に腰を抜かしたのが、わけのわからない野菜の煮つけ?というか煮込み?だ。
それが、ニース料理として有名なラタトゥーユであるとわかったのは、入っている野菜が全部ゴリゴリしているそれを、ビールで必死に飲み込み切った後で元嫁に尋ねた時だ。
「テレビでやってたから、イタリアのキュウリ(ズッキーニのことらしい)が売っていたので、買ってきて作った」
元嫁はまたしれっと答えたが、ラタトゥーユなら最低でも煮崩れるくらいは鍋に入れておかないと・・・、と思ったわけだ。しかも味が全然しない。どうも、おいらの健康を気遣って、塩分だ、化学調味料だ、を使わずにと考えていたらしいのだが、そもそもこの料理、何種類も香草を入れるし、ベースはワインだ。そこを全部スルーして、しかも生煮えの野菜群をラタトゥーユだなどと呼んだら、フランス人が激怒するぜ・・・。
後はもう、連日異世界食堂状態だった。
カレー・・・、煮えてない上に薄いんだ・・・、本人はスープカレーのつもりだったようだが・・・。
ハンバーグ・・・、付け合わせが一緒になっている?というほど大きな玉ねぎの塊の周りに、ひき肉をぺたぺた貼ったような、なんだろう、玉ねぎのスコッチエッグ?みたいな感じと言えばいいのか?な何かだった。
煮豚・・・、豚バラ肉を醤油だけで煮て、火は通っていないは、塩辛いだけだわ・・・。さすがに、これはもったいないので、2時間くらい時間をかけて煮だした後で、甘辛い玉ねぎダレに合わせて帯広風豚丼にして食ったが・・・。
どうしてこんな化け物が出来上がったのか、それは義母が全く元嫁に料理を教えなかったことも要因だったのだが、それだけではなく、根本的に「何もできない女」だったのだ。
確かに不器用な子だな、ということには気が付いていた。細かい作業ができず、飽きっぽいので、独身時代もおいらの部屋の片づけをする、といって立ち上がったものの、途中でテレビに夢中になり、結局片づけはおいらが、みたいな展開によくなってはいた。
だが、料理を教えてみてわかったのだ、元嫁はとにかくレシピを読まない。そして仮に読んでも、途中で「塩はダメ」とか「醤油は少な目」という別の料理の作り方を混入させ始め、結局醤油だけで煮た豚肉、みたいなところへ着陸する。これじゃね、うまくなんかなるわけがないのだ。
更に、元嫁はそんな思い付きの味付けで作った「何か」の味見を絶対にしない。理由を聞けば、口が熱いからだそうだ。一度味見を始めると、何度もそれを繰り返して唇がやけどをしたことがあるとか・・・、もうね、何をどう説明すればいいんだか・・・・。
それと、これは元嫁だけの特性だったのかもしれないのだが、どうも「レシピ通りに作りたくない」「言われるままに作ったら負け」みたいな、妙なプライドがあるみたいなのだ。いや、レシピと戦っても勝者はいないと思うのだが、そういうわけのわからない意地みたいなものが邪魔をして、料理下手女はいつまでも料理地獄を彷徨っている、そんな印象が強い。性格だから治らないと言われればそれまでだが、だからといってくっそ不味いものを食わされる側にもなってみろ、と言いたいところだ(ってか、結局離婚するまで、この件で元嫁や義理父母には抗議しなかったけれどねぇ、それ以上の致命的な欠点があったのでw)。
昨晩、部屋で婦長さんがさくっとぶり大根を作ってくれたのだが、年季の入った一品というか、ほんとうに腕の差は和食の時に如実になるよなぁ、と思ったわけだ。
世の独身男性諸君、結婚するなら、料理は人並みにできる相手が最低条件だ、と肝に銘じてほしい。飯がまずいと、本当に家に帰りたくなくなるのだよ、もちろんそれが家庭不和の入り口で、いいことなんて何もないと心得ておかれたい。