9月なのでスイートポテト餡まんじゅうを開発したはなし。
サツマイモと言われて真っ先に思いつくのは芋羊羹だけど、さすがに「しばらく寒天系はノーサンキュー」と母にやんわり言われてしまったみねのさんです。
次点でスイートポテトだったんですが、七夕羊羹いらい自分でレシピ考えるのにハマったため「単なるスイートポテト」じゃ満足できない。
いろいろ調べた結果、オーブンで焼く「唐饅頭」の系譜からヒントを得て「スイートポテト餡まんじゅう」の開発にチャレンジしました。
☀この記事はクロサキナオさんの企画参加記事です☀
スイートポテト餡づくり
まずはスイートポテト餡づくりです。今回はスーパーにあったなると金時を使います。
サツマイモは洗って輪切りにし、皮を剥いて水に晒します。ごんぶとのイモだったんであまりにデカい輪切りは更に半分に切りました。
他の材料の分量を決定するため可食部の重さを量ります。けっこう減りますね。
写真を撮り忘れてしまいましたが、サツマイモは爪楊枝がスッと通るぐらいまでレンチンします。今回は600ワットで10分でした。
サツマイモをレンチンしてる間に残りの材料を鍋に入れて沸騰しない程度まで温め、砂糖とバターを溶かします。
サツマイモを裏ごしします。硬くて裏ごし器の目を通らない部分やスジをこの時点で取り除くのですが、今回のなると金時はスジが出てきませんでした。
正直この作業がいちばん辛かった……。冷えたイモは潰しにくくなるので、レンチンは2回に分けたほうがいいかもしれません。
裏ごししたサツマイモを鍋に入れてよく混ぜます。この時点では溶けきらなかった粉末スープぐらいの濃度でした。
鍋を中火に掛け、絶えず中身をかき混ぜながら水分を飛ばします。
白あんより少しゆるいぐらいの固さになるまで水分を飛ばしたらスイートポテト餡の完成です。裏ごしを徹底したおかげで、それこそ白あん並みに滑らかな出来になりました。
まんじゅう生地づくり
まんじゅう生地はミルクまんじゅうや栗まんじゅうを参考に、使う材料の種類がなるべく少なくて済むよう配合を決めました。
全卵、無塩バター、上白糖、練乳をボウルに入れます。
ボウルを湯煎に掛けて材料を溶かします。ボウルを湯から外して中身が冷めるまで待ちます。
ボウルが冷めたら重曹を水で溶きます。
薄力粉をボウルにふるい入れ、切るように混ぜます。
粉を混ぜたら冷蔵庫に入れて30分以上寝かせます。
成型と焼成
生地を冷蔵庫に入れているあいだにスイートポテト餡を丸めておきます。
冷蔵庫から出したまんじゅう生地を10等分します。冷蔵庫から出した直後はともかく、作業中は生地がベタつくので手粉用の薄力粉はけっこうな量になりました。
等分した生地を延ばして餡を包みます。中央を厚めに・縁を薄めに丸く延ばすのが理想なんですが、どうにも慣れず包めるようにするのが精一杯……。
包んだまんじゅうを掌でつぶして平たくします。このときまんじゅう生地が破れたら穴をふさぐ必要があるのですが、基本ベタベタしてる生地なんで簡単にくっつけ直せました。
焼く前に霧吹きで表面を濡らします。
180℃に予熱したオーブンで15分焼きます。焼き上がったら冷まして保存容器に入れ、常温で半日置いておきます。
完成!
おお……香りといい食感といい「よくあるまんじゅう」だ……!(感動)
スイートポテト餡はかなりの量を包んでるんでけっこうドッシリしてます。甘さは私と父にはちょうどよかったのですが母は「もっと甘い方がいい」と言ってました。その辺は好き好きですね。
余談
実は当初「お月見団子とみたらし餡」を作る予定だったんですが、私のレシピだと「お豆腐白玉」なんですよね。
つまりゆにさんの記事とまるかぶり!
そんなわけでサツマイモのお菓子にシフトしたのでした。