鏡 -詩-
朝目が覚めて 真っ先におはよう
と 身体を撫でれば
光が見える ありがとう
と 声をかける
顔を洗う前に 寝惚けた顔を見て
ふっと口元を緩めれば
目がなくなるくらいに おめでとう
と 声をかける
口を濯いだら すぐにグラスへ水を注ぎ
ありがとう と言って
自分を満たしていく
乾いた身体と心が 縮こまって悦ぶ
あぁ よかったよかった
生きていて
呼吸ができて
目が見えて 鳥が鳴いていると気付けて
今日も命があるという 当たり前
のような 奇跡に感謝して
あなたを思って 始める 朝
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