読書 青列車の秘密
アガサ・クリスティ著
嵯峨静江 訳
早川書房
パリのいかがわしい一画にあるアパート。
その一室で、非常に高級なルビーの売買が行われるところから始まる長編作品です。
アメリカ人大富豪の父からこのルビーを贈られた一人娘のルースは、ロンドン在住。
ロンドンのビクトリア駅から列車に乗り、ドーバー港から船で北フランスのカレーに到着後、青列車ブルートレインに乗車。
ところが、カレーとニースを結ぶ、この寝台列車ブルー・トレインの中で、遺体となって発見されてしまいます。
持参していたルビーもなくなっていました。
偶然列車に乗っていたのは次の人物
・ルースと別居中の夫
・夫の愛人、ダンサー
・ルースのメイド
・勤め先の高齢女性から、莫大な遺産を相続したばかりの女性
・私立探偵エルキュール・ポアロ
皆が降車したニースでさらに登場人物が増え、捜査が始まるのですが…。
※ちなみに、ドラマ版は設定その他内容が大きく異なっております。
1926年、アガサ・クリスティは謎の失踪事件を起こしており、
「青列車の秘密」は精神的に不安定な時期に執筆された作品。
著者は本作を気に入っていなかったと言われていますね。
また、発行された1928年、クリスティーは最初の夫との離婚が成立。
「人生は汽車ですよ、走り続けるんです」ポアロ
今日もご覧頂きましてありがとうございました。
皆様週末もどうぞお元気でお過ごし下さい。
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