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読書 貴婦人Aの蘇生 新装版
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2005年に刊行された文庫の新装版。
小川洋子著
カバー装幀 鳴田小夜子
カバーオブジェ Fabric trophy(都築まゆ美)
朝日新聞出版
単行本は2002年に刊行
突然亡くなった、動物の剥製収集が趣味の伯父。
広い洋館に残されたのは、
夥しい剥製と、果てのない深い青色の瞳をした亡命ロシア人の伯母。
伯父よりかなり年上の、ユーリ伯母さん80歳と同居することになった、姪の目線で描かれたひと夏の物語です。
姪には強迫性障害を持つニコという恋人がおります。
訪ねてきたニコを気に入ったユーリ伯母さんは、夕食後に手品まで披露。
ある時から、オハラという男性が洋館を頻繁に訪問するようになります。
この人物、表向きはライターですが、実は剥製・毛皮のディーラー。
なんとも怪しげな男性です。
ところが彼と会話するようになってから、ユーリ伯母さんは、自分は最後のロシア皇帝、ニコラス二世の第四皇女アナスタシアであると語り始めます。
お恥ずかしいことに、第四皇女アナスタシアについてよく存じ上げなかったので、調べてみました。
・皇帝一家と従者は、二月革命で成立した臨時政府によって1918年銃殺。
・第四皇女アナスタシアは当時17歳。
・長年の間、埋葬場所が知られていなかったため、アナスタシアの生存説が有名に。
・その結果、自分がアナスタシアであると主張する女性が続出した。
読書の秋ですね。
過去に読んで手放した本を、また注文しました。
このところ、読みたい本リストが再び溜まってきております。
紙の本は良いですね。
今日もご覧頂きましてありがとうございました。
みなさま今週もどうぞお元気でお過ごし下さい。