続・前に進めないと感じるあなたへ-紙とペンで見つける次の一歩
こんにちは。
英語コーチ/翻訳者のMariです。
前回、モヤモヤを紙に書き出して整理したことを書きましたが、今回は実際にやってみてわかった紙に書き出す思考整理のメリットについて書こうと思います。
これをやる前の私の気持ちや具体的な手順などは前回の記事に書いているので、よかったら読んでください。
メリット①0か100かのネガティブ思考から抜け出せる
最初はとにかく頭の中にあることを書き出すのですが、この過程で自分のやってきたことが可視化されます。
たとえば、私が今回書き出したテーマの1つに「発信が続かない」というのがありました。できない自分にモヤモヤして、「全然できてない」、「何にも進んでない」と自己嫌悪に陥っていたんです。
書き出すうちに、
「全然やってないわけじゃないな」
「少しずつだけど進んでいる」
「これは前よりできるようになっている」
という気持ちに変わっていきました。
一応自分なりにプロジェクトの計画やTo Doリストなどを作って日々のタスク管理はしていたつもりですが、それだと今後やるべきことにだけ目がいって、できたことに気づいていませんでした。
モヤモヤや悩みをとにかく書き出す中で、それらと結びついている自分の行動も書き出すことになるので、自分のやってきたことが見えてきます。そのおかげで、「全然だめ」というような、0か100の極端なネガティブ思考から抜け出すことができました。
モヤモヤしているときって、たいていネガティブになっているので、ここで自己肯定感を上げておくと、気持ちよく動き出せるようになります。
メリット②いったん手放す勇気が湧く
今回の私のモヤモヤの原因の1つに、たくさんのTo Doを抱えすぎていることがありました。そこで今やりたいこと、やるべきことも思いつく限り書き出しました。
書き出したことについて、やる理由ややりたい理由を考えているうちに、やりたいことに対する思いが高まる一方、「あれ?これって本当に今やるべきなんだっけ?」ということも見つかりました。
英語学習だったら、この教材も気になるとか、あれもできるようになりたいとか、資格をとったほうがいいのかな?とか、いろいろ迷ってしまうことがありますよね。
特に自主的に始めたことって、あれもこれもと詰め込みがちになるんですが、一度にできることには限りがあります。だから何かを手放さなければいけません。完全に諦めるというのも1つの手ですが、「いったん」手放すという選択肢もあります。
タスクやそれに対する思いを書き出すうちに、いずれはやりたい(やるべきだ)けれど、今すぐじゃなくてもいいかも、ということも見つかります。
そういうタスクに関しては「じゃあ来月はいったん止めて、別のことに力を注ごう」とか、今は年末なので「4月にもう一度やるべきか検討しよう」と決めて、忘れないように手帳やカレンダーに書いておくといいと思います。私は再検討したい時期にGoogleカレンダーで通知が来るようにしました。
完全に手放すことを決断するには時間がかかりますよね。決断できないうちに時間が経って、さらにモヤモヤが増えてしまうこともあります。でもこうやって期限を決めて戦略的に手放すと、心が安定します。
メリット③悩みのつながりが見える
一応テーマを決めて書き出しますが、書き出すうちに内容がテーマからずれたり広がったりすることもあります。
あまりにもずれたら修正しますが、この書き出す方式をとっているときは多少テーマが広がるのは問題ないと思います。むしろそういうこともあるのがこの方法のメリットかもしれません。
だって、いくら分類しようとしたって、私の人生はひとつで、その中に子育ても仕事も英語学習もその他もろもろ小さなことも含まれていて、完全に切り離すことなんてできないからです。
たとえば、私の場合、もっと英語を勉強する時間をとりたいのに確保できなくて、イライラしていると思っていたけれど、いろいろ書き出して考えていたら、今確保しないといけないのは睡眠時間のほうだったり。そしたら、②にもつながるんですが、やっぱり何かを「いったん」手放して、今は生活リズムを整えることを優先したほうがいいよね、という考え方ができます。
何かを解決しようとしたとき、焦点を絞るのは大切です。ただ、他の問題とのつながりも見えていないと、結局自分の体は1つで1日は24時間しかないので、立ち行かなくなります。あまり枠を決めすぎないで書き出すこの方法だからこそ、全体像やつながりが見えてきます。
あらかじめ考える手順が決まっているワークシートもすごく効果的だと思いますし、私もよく活用しています。でも、ときにはあまり難しく考えず、まずは白い紙に書き出す、という自由なやり方を試すのもいいなと思いました。一応テーマは決めるものの、制限を設けずにまずは書き出すことで、上記のようなメリットをもたらすのかな、と。
それから、前回の記事で書きましたが、やり方は『てんのしごと道具店』さんの思考整理の動画を参考にしています。
こちらの動画のSTEP 5までやることで、そのときの自分なりの結論を言語化して『おまじないみたいな言葉として持っておく』(動画より引用、すごく素敵な表現ですよね!)ことができます。そのおかげで、ただ「スッキリした~」では終わらずに、行動に反映できます。
慌ただしい年末年始ですが、白い紙に向き合ってみる時間、とてもおすすめです。
みなさんのモヤモヤが少しでも晴れて、一歩を踏み出せますように!