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実らなかった片思いから学んだこと

またひとつ私の恋が終わった。

でも私は29歳6ヶ月にしてようやく学んだ。

「自分が無理する恋愛は続かない」ということを

今回は恋が終わって気付いた話をしたいと思う。

彼と出会ったのは2月。今年になって6ヶ月続いた片思いは、あっけなく終わった。「付き合いたい」とか「付き合って」とか言い出せないままズルズルと時が経ち、その間遊びに行ったりご飯食べたり二人で会うことを繰り返しながら、最後は私の送った2通のラインが静かにスルーされて2022上半期の恋は呆気なく閉幕した。

切ない話なんだけど心は今とてもスッキリしている。

彼のことは好きだったけれど、それ以上に彼に好かれる私でありたいという自己意識の強さが前のめりに私の感情を引っ張っていたので、その邪念から解放された今は禅の感情。好きを整理して考えることができていて「彼のことが好き」の「好き」の部分、一体何だったのか誰にも相談せず静かに考えることができている。

よく恋愛で「自分に持っていないものを持っている相手に惹かれる」と聞く。意図は違えど言葉の通り受け取らせて頂くと、私が彼に対して抱いていた感情は本当そんな感じ、彼が世界を見ているフィルターを通して私の世界が見てみたかった。そしてそのフィルターが欲しくてたまらない気持ちで6ヶ月の片思い期間過ごしてみたけれど、やっぱり狡さがあると上手くいかないものですな。

エヴァンゲリオンで言うシンクロ率のように二人の関係が2本の線で並行であったり交差したりしながら上下していて、たまには揺れが同じような大きさで重なっていることもあったかもしれないけれど、結局は無理をしているから、無理は緊張感に変わって二人でいる時の私をこわばらせた。柔らかさのない空気では二人のシンクロは長く続かない。彼と二人でいる時よりも家で一人でいる時の方が、彼のことを好きだと強く意識した。素敵なフィルターを持っている彼に、好かれる自分でありたいと強く思っていたんだとおもう。そしてそう思っている間、恐らく彼のシンクロ率を表す線はまっすぐになっていって、私の線だけぶんぶん揺れてた。

そんなふうに彼のことが好きな自分に脳の大半が囚われていたので、その恋が無くなった今はすごくすごく心軽やか。

6ヶ月の間、どうして恋が上手くいかないのだろうかと何度も考え、浅田悠介さんの「わたしは愛される実験をはじめた。」「宇宙が終わるまでに恋したい」を始めとして色んな恋愛の本を読んだのはおもしろかったな。でも自分が次はどんな恋がしたいかと考えたときに、頭に思い浮かぶのはもっともっと明るくて清々しいやつがいい。好きな人から好かれたいと思ってしまうのは自然なことだと思うけれど、今回はくるしかった。私と相手の関係の中で生まれる好きは一向に育まれないのに、彼のファンになっていっている自分が客観的に見て滑稽だと思った。だからこんな恋やめる。

恋が上手くいかないとしみったれちゃうよね。こんな時にはしみにしみを重ねて、寝て、明日からまた頑張ればいい、だからこれを聴こう

素敵な歌詞だなぁ。沁みる


夏の思い出がまわる
ふいに消えた鼓動


私は前に進みます。成仏させました。ナム

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