キン(SF映画:2018年)【兄さんみたいになるんじゃない「ひゃっはー映画感想を語りに来たぜ!」出ていけ!(家族が何を言っているのかその時はわからなかった)】
知られざるSF名作映画。
正しいタイトルは K I N 。
前半戦は、貧乏な家庭の次男坊(しかも引き取られた子)が、
貧乏ゆえに色んな我慢をしていかなきゃいけない話。
お父さんは厳しい。
長男は我慢できずにヤクザな世界に進んでしまい、
厳しい父から勘当されるも金の無心に帰って来る。
しかし兄は主人公に優しい。
優しいんだけど、この兄は性格が弱いところがある。
物語みたいに、何か明るい未来が急に開けてくるわけじゃない。
マンガ的な展開は起こらない。
そんなに貧乏あまくない。
悪いことはするな、と厳しくしつけられ、
でも普通の手段では這い上がれないほど理不尽。
そんなある時、謎の未来銃を手に入れてしまった・・・
いや、マンガ的展開、起こったじゃん。
しかし事態は好転しない。
兄はギャングから借金をしてしまい、
そのごたごたで父の金庫に手を出すが、
このいきさつで父が死んでしまう。
残された兄は、金を持って、
弟と一緒にトンズラする。
「実は旅行を計画してさ。父さんは後で来る」
いや、うちにはそんなお金はないでしょ。
とはどうしても言い出せなかった。
よくある鉄板ロードムービー展開だ。
コピペしすぎて焦げ付いてるくらいのフライパンだ。
つかの間、幸せな生活を送るけど、
やがて現実が追いかけてきて、
愛を確かめ合って苦い現実に戻っていく。
というコテコテのロードムービー展開(のはず)だけど、
しかしまて、例のSF銃がある。
実は途中でストリッパーのおねーさんを兄が景気よく助けてしまう。
案の定、ぶちのめされる兄。
普通のロードムービーだったらここで兄が死んだり、
または(展開と関係なく)兄が逮捕されたりしてもおかしくないが、
SF銃の出番だ!
そして仲間を殺されたギャングも追いかけてくる。
そして、
SF銃の出番だ!
しかしどこまでいっても、この世界は垢抜けない。
冷たい現実は撃ちぬけないのだ・・・・
いかにSF銃があってもギャングだけでなく、
FBIまで追いかけてくる。
やっぱり残酷な現実に戻るしかないんだ。
ロードムービーにはいつだって渋い結末が待っているんだ。
と思いきや!
最後に意外などんでん返しがあり、
ガラッと作品全体のイメージが変わる!!!
スカッとエンディングだっ
唐突に希望が持てる未来がみえてくる。
そして兄は逮捕され、ロードムービーは終わる。
でも昨日までとは違う。希望があるのだ。
未来という名の希望が。
****
所詮はB級SFだろって、
大作名作じゃあない。たしカニ。
しかし、クライマックスでもたらされる希望感はハンパない。
このために、前半をあれほど暗いノリにしてたんだな。
ちょっとしたカルト映画だ。
「ワシはリアタイで観たことあるんよ」
といつか孫に自慢できそうな作品ではありやす。
知られ猿の名作。ファウンデーション。
↑ ネタバレ解説にお気をつけを。
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