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イケメン☆コンプレックス
ホトケ顔の人が好きだ。
いわゆる塩顔。
目は一重で、なんとなく顔全体がぽってりしてるとなおいい。
でも、本当は、おしゃれイケメンも好きだ。
一般的なおしゃれイケメンと私のおしゃれイケメンが合致するかはわからないけれど、ヒゲとかはやしてて、ちょっとワイルドな感じで、ガッチリめで白Tとデニムで決まっちゃうような。
でも、おしゃれとイケメンのコンボの輝きが、私の自己肯定感の低さにさらに影を落とし、そんな人が私に見向きなどしてくれまいとフタをしてしまっていた。
ようやく、それを認めさせてくれたのは、こないだから始めた出会い系アプリだ。
条件を登録すると、それに合った人が画面に次々と出てくる。気になった人がいたらハートマークを押して、互いがハートマークを押していれば、メッセージのやりとりができるようになる。
画面に出てくるおしゃれイケメン達に、指が止まる私。でも、ハートマークを押すことがなかなかできないのだ。そもそも、最初はおしゃれイケメンは好きじゃないと思い込んでいたのだが、何人も見ていくうちに、自分がおしゃれイケメンで止まることに気づいてしまったのだ。
そして、気づいたが最後、ここからが修行だ。ハートマークを押すのが怖い。謎に怖い。おしゃれイケメンが怖い。拒絶されたくないのだ。
ああっ、今の人よかったのにスルーしてしまった。よし、次気になったら押すぞ。と気合いを入れながら画面と向き合う。よよよよし!!!押せた!!!
アプリ表示「matching!!!!」
私「ギャアァアァーーーーーー」
すぐに、アプリを閉じた。
私の修行は続く。