
ラ・プティット・ファデット(小さなコオロギ)【最近、いつも帰ってくるようになったマンガ感想】(著:しかくの:2009年)
本作はミステリです。
マンガです。
全1巻で完結。
原作アリ。
綾辻先生がうなる。
という大変に読みやすく読みごたえがある作品となっております。
原作の方は良く知らないのですが、
これだけを取れば秀作です。良作です。
1巻しかないのでとにかく読みやすい。
しかも全然、ミステリとは関係なさそうな展開を踏んで、
最後にあれ?という感じ。
最初はなぜ綾辻行人が絶賛しているのかよくわからんでしたね。
綾辻行人と言えば本格ミステリ作家。
そもそもフランスの田舎町が舞台で、
そこで立場違いの2人が恋をするという話です。
それだけの話だと思ってたのに・・・
そこで4転5転する物語。
原作アリとはいえ、風呂敷の広げ方が尋常じゃない。
しかも一冊マンガでそれを畳むと来た。
なんか、つらい時にはつい手に取っちゃってましたね。
あんまり読みすぎたんで、ついに本棚の奥に隠しました。
原作はジョルジュサンドの「愛の妖精」
これがまんまフランス田舎町編の材料となり、
もうひとつのネタ本がクリスティ「ポケットにライ麦を」
こちらはトリックのネタ本でしょうか。
原作の内容を知ると、まあ普通のマンガなんだなという気がします。
原作について知らない人が読むと悶死すると思います。
私は悶死しました。
あなたはもしかして、悶死できますか?
ぜひ原作を知らない方はなおさらお読みください!