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博士の異常な愛情 またはいかにして私は心配するのを止め、原水爆を愛するようになったか(1964年)【映画感想の異常な執着。もしくは何故彼は特定映画にこだわりすぎたあげく著作権侵害で逮捕されるに至ったのか? 長い】

白黒映画時代のブラックユーモア映画。
基本コメディで核戦争による終末もの。
これスキです。
ブラックで救いが無くて、そのことをシニカルに茶化す明るさが何よりも大好き。

科学者が「はい、総統、じゃなかった、大統領」
などといちいち言い間違えるのも楽しい。
油断すると右手が勝手に持ち上がってしまう。
フォンブラウンとかがモデルなんだろうけど、元ドイツ人なんだな。この科学者。
最後に世界滅亡するときに、
原水爆の画像がたくさん出てきて、
「また会いましょう」なんて歌が流れるのがイイ。

これはもう、美。

いやあ、アメリカ人もわかってるじゃん。
なんかキノコ雲を茶化した映画紹介で出るたびに、
(バービーの映画広告とか)
アメリカ人は分かってない!
みたいな怒りが日本では沸き上がり、それはしょうがないんだろうけど、
アメリカ人も分かってる人は分かってると思うなー。
だってこんな映画を作ってるんだもの。
そしてそれがウケてるんだもの。

それともこれは、イギリス人スタッフのセンスかな?

そしてこの異常に長いタイトルよ。
こういうの大好きです。
世界がこういう無駄に長いタイトルであふれればいいのにと思う。
ラノベ名作「俺の妹」のせいで若干そうなりつつあるけど、
まだまだこの程度では足りん。
ネットの時代ってこういう長くて個性的なタイトルの方が良いんだよね。
検索で探したとき、一発で出てくる。
逆に最悪なのが、一般名詞の単語ひとつのタイトル。
たとえば「スピード」とか。
検索しても出てこないし、必然的に誰も思い出すことがない。
かっこいいとか思ってたのかもしれませんが、宣伝上は最悪ですね。

(そのスピードという映画、試写会当たって観に行ったことあるんですけど)

こういう長いタイトルを思いつけるセンスを持ちたい。
いつもパクってるけど、自分でもこういうオリジナルな言葉を書きたい。

「はい、総統、私は歩けます!」
とか言って、最後、車椅子から立ち上がっちゃうし。
完全にボケてる。あかん。
このおじいちゃんの名前こそがドクター・ストレンジラブ。
異常な愛情という名前なのだ。
ピーターセラーズの一人何役??

↑ 他の方の紹介。

リメイクしないのかな?
リアタイで観てたら人生最高映画に認定したこと間違いなし。

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