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悪魔のハンマー(著:ニーブン&パーネル)【「かつては電光を支配していたこの我々がだ!」その言葉は読書紹介の心を打った】

天体衝突に関して書かれた古いSF小説。
意外と天体衝突に関するネタがないので我慢できなくなって、
思い出すことにしました。

ハムナーさんとブラウンさんによって発見された新しい彗星。
ハムナーブラウン彗星。
それが天文学的な確率を乗り越えて地球への衝突コースを近づいてきます。
いつしかハンマーブラウン彗星と呼ばれ、
さらに悪魔のハンマーと呼ばれるようになった彗星は、
いよいよ地球に衝突します。

文明の滅亡。
そして荒れ果てた地球に生き残った人々が文明を再生させていく。
再生の時代は、
マッドマックス、北斗の拳、フォールアウト、
ああいった世界です。
核戦争はあっても天体衝突ってないんだよな。

テンプレじゃないか。
と思われるかもしれないですが、
そのテンプレがあんまり無くてですね。

天体衝突に関する情報も少ない。

地球史天体衝突イベント最大級は、

20億年前のフレデフォート衝突。
18億年前のサドベリー衝突。
6千5百万年前のチクシュルーブ衝突。
直径10キロくらいで数十万テラトン級の爆発力。

(月の形成イベントとか後期重爆撃期は含まないとして)

記録に残っている限りは、
2013年のチェリャビンスク隕石。
1908年のツングースカ大爆発。
あとは紀元前600年ごろにラトビアに落ちた隕石。
ソドムとゴモラの元ネタになった隕石。
あとは中国史で2回くらい。
いずれも飛行機より小さいくらいですが、
メガトン級からキロトン級の爆発力。
(チェリャビンスク隕石も空中爆発したから良かったものの地面まで落ちてきたら原爆なみの爆発が起きていたでしょう。放射能はないですけど)

トリノスケールという天体衝突のリスク評価基準もあります。

レベル1は頻繁に出ています。
毎年数個は出てるんじゃないかな。
ツングースカはたぶんレベル8なので、
5とか8はそこまでビビる規模ではないと思います。
大都市に直撃したら吹き飛びますが、地球滅亡とかのレベルではないです。
大きめの核爆弾程度ですから。

もちろん悪魔のハンマーは文明滅亡レベルのレベル10です。
おそらく恐竜を絶滅させたチクシュルーブ衝突をモデルにしていると思われます。

***
テンプレ中のテンプレなんですけど、
意外とこのネタがないし、
天体衝突に関しても情報が少ないんで、
とても物足りなくなりました。

未来から来たけどなんか質問ある?
では、天体衝突で地球が滅ぶ世界線があるらしく、
未来人も怖くてその世界線はあまり探索してないとのこと。

未来人ネタはまあオカルトですけど、
天体衝突ネタがあまりにもないので、
物足りなくなって、
そういえば図書館でこんなの借りたな。
というのを思い出しました。

もうちょっとテンプレがあってもいいのに。




ところで、チクシュルーブ衝突をグーグルで調べると、
隕石が落ちるね。



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